ベテランガールズ・ロック・バンドの6作目
今日はプリンセス プリンセスの6thアルバムを紹介したいと思います。
往年のプリプリ節は健在で、それでいて新しい要素も含んだとてもクオリティの高いアルバムとなっています。
名曲「SEVEN YEARS AFTER」が収録されているのはこのアルバムです。
早速、レビューに入りましょう。
レビュー
PRINCESS PRINCESS『DOLLS IN ACTION』(1991年)
(1)Dear
(2)名前のない町
(3)ジャングル プリンセス
(4)空より海より(プリプリサンバ'91)
(5)砂漠の太陽
(6)ジョーカーと100人の亡者
(7)SEVEN YEARS AFTER
(8)SUMMER MADNESS
(9)COME BACK
(10)ロマンス
(11)I LOVE YOU
奥居香(vo、g)
中山加奈子(g)
渡辺敦子(b)
今野登茂子(key)
富田京子(ds)
お気に入り度:
★★★★★ ★★★(8/10)
穏やかで優しい雰囲気の(1)「Dear」で幕を明ける本作品には、これまで同様にクオリティの高い楽曲が収録されています。
キャッチーさの中に切ないメロディを織り交ぜた(2)「名前のない町」は名曲です。
力強いサウンドでありながらも歌メロやアレンジにコミカルさも感じさせる(3)「ジャングル・プリンセス」やラテン系のノリを導入した(4)「空より海より(プリプリサンバ'91)」は新境地ながらも、プリプリらしさ満点のインパクトのある良曲に仕上がっていますね。
(7)「SEVEN YEARS AFTER」は<作詞:富田京子/作曲:奥居香>という黄金コンビによるもので、爽やかでスケール感のある超名曲。やはり奥居香さんの作り出すメロディは素晴らしい!
10曲目の「ロマンス」はまるで初期の名曲「ROMANCIN' BLUE」の続編とも言うべき雰囲気のシリアスさとドラマ性を持った曲で、これもたまらない!
プリプリらしさを残しつつも、これまで以上に楽曲の幅が広がり、かなりヴァラエティに富んだアルバムとなっています。
本作でも中山加奈子さんがメイン・ヴォーカルをとるロックチューンがあって、それが6曲目の「ジョーカーと100人の亡者」。気だるい感じのヴォーカルがクセになります。
奥居香さんと渡辺敦子さん共作による「SUMMER MADNESS」と今野登茂子さん作曲の「COME BACK」は曲としてはちょっと弱いかなと感じました。
ですが、それを差し引いても良質の楽曲が詰まった良いアルバムであることには変わりありません。