あんきも
大分前になるのですが、メロディアスでドラマティックなスピードメタルを得意とするUnlucky Morpheus(通称“あんきも”)が和のテイストをふんだんに盛り込んだ新作をリリースしたというのでチェックしてみました。
今回の新作は3曲とも平将門をテーマにした作品とのこと。
いずれも、どっぷりと和のテイストに溢れた高品質なメタルチューンに仕上がっていました。
レビュー
Unlucky Morpheus『瀧夜叉姫』(2020年)
(1)瀧夜叉姫
(2)鉄皇
(3)豪賊
Produced by Unlucky Morpheus
Fuki(vo)
紫煉(g、scream)
仁耶(g)
Jill(violin)
小川洋行(b)
FUMIYA(ds)
お気に入り度:
★★★★★ ★★★☆(8.5/10)
瀧夜叉姫(たきやしゃひめ)
三味線のイントロで幕を開け、ヘヴィなギターリフで疾走開始!
紫煉のデスヴォイスが凄みをきかせていきます。
BメロとサビではFuki嬢による艶のある力強いヴォーカルが突き抜けていきます。
流石に上手いですね!
鉄皇(くろがねおう)
強烈な和の旋律が突き刺さってくるミッドチューン!
この曲ではFuki嬢のコブシがまわる・・・まわる!
デスヴォイスとの絡みも完璧ッ!
豪賊(ごうぞく)
ラウドロックで、三味線と琴が繰り返す和のフレーズと、その上に乗るフォーキーなヴァイオリンが独特の雰囲気を醸し出しています!
Fuki嬢の切な気な歌メロがたまりません。
まとめ
このバンドはツインギターに加えてヴァイオリン奏者もいるんですよね。
どの曲も琴と三味線を大々的にフィーチュアしていたので、ヴァイオリンはどのように絡んでくるのかと興味津々でしたが、これ以上ないという位に和の音色と融合していて驚きました!
和の旋律を導入し、男女のツインヴォーカルとなると、どうしても陰陽座と比較されてしまうと思うのですが、確かに陰陽座に近いサウンドだと思います。
そして、3曲ともクオリティがめちゃくちゃ高いです。
和風メタルが好きな方は是非チェックしてみて下さい。
また、私は配信版を購入したのですが、CDだと3曲のインストヴァージョンも収録されています。