BANG YOUR HEAD!! ~激しく頭を振りまくれ!~

水樹奈々と「まどマギ」が好きなメタラーです! 音楽、食べ物、アニメ・・・他、自分が感動したり良いと思ったことを書いていきます。         このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

【ライヴレポート】HELLOWEEN PUMPKINS UNITED WORLD TOUR~ at ZEPP TOKYO(2018.3.23)



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はじめに


史上最強のラインナップで現在ジャパンツアー真っ只中のHELLOWEEN! とうとう昨日、彼らのライヴに参戦することが出来ました。現HELLOWEENにマイケル・キスクとカイ・ハンセンが期間限定で合流してツアーをするという、衝撃的なニュースを耳にしたのは2016年の11月。それから約1年5ヶ月。長かった・・・。ひたすら待ち遠しかった。でも、遂にその日がやって来たのです。その夜のことを思い出しては幸せな気持ちで一杯になります。とても冷静にライヴレポートなど書けません!!

それはまさに夢が叶った瞬間でした。

カイ・ハンセンとマイケル・ヴァイカートがHELLOWEENとして、同じステージに立っている!!

私が初めてリアルタイムで買ったHELLOWEENのアルバムは『Keeper Of The Seven Keys Part 2』。その名作を引っさげての来日公演にも足を運びましたが、その時既にバンドからはカイ・ハンセンが脱退していたのでした。なので、カイとヴァイキーのツインギターを生で観るのは生まれて初めてのことだったのです! 

マイケル・キスクとマイケル・ヴァイカートがHELLOWEENとして、約25年振りに同じステージに立っている!

なお、筆者は『Chameleon』リリース後の4回目の来日公演で観たのが最後の生キスク。

あれから25年かあ・・・。


ライヴレポート

 
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1曲目は疾走感溢れる大作「Halloween」で観客は大盛り上がり。この曲を熱唱するマイケル・キスクの姿を再び目にする日が来るとは!! しかも、アンディ・デリスとのデュエットときたもんだ! 曲の後半、カイとヴァイキーが並んでツインリードを弾く姿を見て、涙腺が決壊したファンもきっと多かったでしょう。筆者もその一人でした。続く「Dr.Stein」も人気曲なので会場は興奮のるつぼに。この曲もキスクとアンディのツインヴォーカル仕様で披露。そして「March Of Time」! 『Keeper』世代としてはもう感無量なわけです。カイとキスクのプロジェクトであるUNISONICのライヴでもこの曲は披露していましたが、ヴァイキーとマーカスが居るHELLOWEENで演ることに意義があるし、とてもスペシャルなことだと思うのです。キスクのヴォーカルは安定していて、あのスペシャルな歌声は今でも健在! 

その後、アンディの持ち歌である「If I Could Fly」と「Are You Metal?」を披露。シリアスなメタルチューン「Are You Metal?」ではサビの部分での観客との掛け合いがライヴならではの楽しさを演出。キャッチーでコミカルな「Rise And Fall」と「Perfect Gentleman」の後には、お待ちかねのカイ・ハンセン・タイム!! 

カイ・ハンセンがヴォーカルをとる、4人編成時代の名曲「Starlight」、「Ride The Sky」、「Judas」、「Heavy Metal(Is The Law)」がメドレーで披露されました。いや、これは凄いレアだわ。HELLOWEEN創成期のライヴを観ているかのような錯覚に包まれました。正直、カイのヴォーカルはかなり荒いし、高音は相当辛そうでしたが、往年のファンにとっては感涙のひと時だったことでしょう。まさかこの歳になって「Heavy Metal(Is The Law)」を生で聴いてシンガロングすることになるとは、この30年間思ってもみなかったことです!! でも我がままを言わせて貰えば、出来れば、「Ride The Sky」や「Judas」はメドレーじゃなくてフルで聴きたかったなあというのが本音。

カイ・ハンセン・メドレーの後は演歌調のバラード「A Tale That Wasn't Right」を挟んで、名曲「I'm Alive」に突入! それにしても、キスクは素晴らしいほどに良く声が出ていましたね! ヴァイキーとカイ、そしてサシャによるトリプルギターは今回のライヴでの見所の一つだと思うのですが、こちらも素晴らしかったです。3人で並んでフライングVを弾く姿はカッコ良かったですし、フォーメーションもばっちり。2Mを超える長身のサシャの存在感が凄かったです。そして、今回のリユニオンで作られた新曲「Pumpkins United」も披露! 

その後、ダニエル・ルブレのドラム・ソロタイムとなったのですが、ここでバンドの創成期から黄金期を支えた、今は亡きドラマー、インゴ・シュヴィヒテンバーグの当時の映像がスクリーンに写し出されました。映像内のインゴのドラム・ソロに合わせて、ダニエルがドラムをプレイするという演出に感動しました。インゴの魂を連れてきてくれて有難う! 

その後、キスクが隠れた名曲「Livin' Ain't No Crime」と「A Little Time」をメドレーでプレイすると、アンディが「Why?」を熱唱し、アンディ期の超名曲「Power」に突入! サビでもギターソロでも大合唱が沸き起こりました。そして、本編ラストを飾るのは初期の名曲中の名曲である「How Many Tears」! ここではアンディ、キスク、カイが交替でリードヴォーカルをとるという、トリプルヴォーカルが炸裂しました。何とも贅沢なヴァージョンでした。

「Invitation」のSEと共に始まったアンコールの1曲目は勿論「Eagle Fly Free」!! 自分が生きている内に、再びキスクのヴォーカルでこの曲を聴く日が来ようとは! HM史上に残るこの名曲を本家本元のヴォーカルで聴くことが出来る幸せは筆舌に尽くし難いです。きっと、皆が待っていたに違いない。サビの部分で沸き上がる大合唱がそのことを証明していたと思います。それは次にプレイされた「Keeper Of The Seven Keys」にも同様のことが言えます。

2回目のアンコールはお馴染み、カイがギターで「Hall Of The Mountain King」のフレーズを弾き、そのまま「Future World」、そしてラストの「I Want Out」へ突入! ヘヴィでありながら、キャッチーで親しみ易いというHELLOWEENの音楽性を体現したこの名曲がプレイされ、最高に楽しい雰囲気のままライヴは終了したのでした。


今回のツアーのセットリストはバンドの歴史を総括する、ベストな選曲で最初から最後まで興奮しっぱなしでした。特に『Keeper~』時代の曲をキスクが唄っている間は筆者の心は1988年にトリップしたかのような感覚にしばしば襲われました。何よりも、プレイしている本人たちの表情が凄く良くて、本当に心から楽しんでこのツアーをやっているんだなというのがステージからダイレクトに伝わって来ました。あと本当に仲が良いんだなというのと、メンバーそれぞれが互いに敬意を払っているということも。

カイ・ハンセンが脱退し、ショックに沈んでいた30年前の私に伝えたいですね。思わぬ形で夢は叶うんだぞ、と。お前はカイとヴァイキーが並んでツインリードを弾く光景を目撃することが出来るんだぞ、と。この奇跡のラインナップが誕生するまで、バンドを守り続けてくれたヴァイキーに感謝。そして、ヴァイキーの片腕となりHELLOWEENの進む道を切り開いてきたサシャ。偉大なる先代ヴォーカリスト、マイケル・キスクと比較されるという宿命にさらされながらも、バンドの新しい顔として踏ん張り続けたアンディ。オリジナルメンバーとして影からヴァイキーを支え、バンドサウンドを支え続けてきたマーカス。そのマーカスと一緒にバンドの強固な土台を形成してきたダニエル。そして、リユニオンというアイディアに賛同してくれたマイケル・キスクとカイ・ハンセン! ファンの長年の夢を叶えてくれてありがとう! 

単なるノスタルジーではなくて、過去から続くバンドの歴史を総括しつつ、現在、そして未来の“何か”を予感させてくれるような、そんなライヴでした。

SET LIST

 

  1. Halloween
  2. Dr.Stein
  3. March Of Time
  4. If I Could Fly
  5. Are You Metal?
  6. Rise And Fall
  7. Perfect Gentleman
  8. Starlight / Ride The Sky / Judas / Heavy Metal(Is The Law)
  9. A Tale That Wasn't Right
  10. I'm Alive
  11. Pumpkins United
  12. Drum Solo
  13. Livin' Ain't No Crime / A Little Time
  14. Why?
  15. Power
  16. How Many Tears
    -encore1-
  17. Eagle Fly Free
  18. Keeper Of The Seven Keys
    -encore2-
  19. Future World
  20. I Want Out

 

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