Amazon Prime Videoでも観れるんです
1ヶ月以上続いた残業の日々からやっと解放されました。
色々とやりたいことが溜まっています。
とりあえず、3月27日から劇場公開している、『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』を観ることにしました。
このご時勢に映画館に足を運ぶのはやはり躊躇しますね。
しかし、嬉しいことにこの作品はAmazon Prime Videoでも視聴することができるのです! 本来なら劇場で観た方が絶対に迫力あるとは思うのですが致し方ありません。新型コロナウイルスが収束するまではなるべく大人しくしていようと思います。
ところで、私にとって『PSYCHO-PASS サイコパス』TVシリーズの第3期はつまらない作品でした。その理由は以前にも述べましたので、気になる方はそちらをどうぞ。
本作品は134分の長さがあるのですが、Amazon Prime Videoでは前・中・後編と3つに分かれて配信されています。
感想
まあ、正直あまり期待はしていなかったのですよ。
自分が好きだったシリーズ作品だし、3期でばら撒いてその殆どが未回収だった多くの伏線が回収されるだろうからとりあえず観ておくかって感じで。
結論から言えば、面白かったですね!
私は昨日と今日と2回観ましたし。
脚本や設定に関しては手放しで絶賛は出来ないけど、作品としては頑張っていた方じゃないかな。
でも、この映画を観て感じたのは、やっぱり『3』以降は後付け設定やら開国やらで世界観が変わってしまったので、『PSYCHO-PASS』シリーズとしてナンバリングするのは無理があるのではないかと。
スピンオフとしてなら、まあそれなりに成り立つ余地はあるのかもしれません。
ストーリーはTVシリーズの最終回からの続きです。
副題に<FIRST INSPECTOR>とあるように、梓澤廣一が派手に動き回ります。
犯罪を犯している自覚がなく、人を駒のように動かすことで犯罪係数の上昇を抑えているという理屈には納得できないのだけど、免罪体質でもない個人が公安局を完全に無力化させることで、自身の野望を叶えようとするのですから、なかなかやるなと思いました。
そこに外務省行動課やゲリラの生き残りである<パスファインダー>が絡んでくるし、<ビフロスト>のコングレスマンである代銀遙熙と法斑静火が暗躍します。
話の展開上、ドミネーターがあまり活躍しなかったのは残念ですが、そこは肉弾戦でカバー。個人的には高機能小型ドローン<ダンゴムシ>の戦闘シーンに熱くなりました。
あと、今回試作品ドミネーターが登場しました。
「以前私が提案したショットガン型ドミネーターの試作モデルよ」by霜月
このショットガン型ドミネーターは何と、1度に複数の対象をロックオンできるという代物なのです。
霜月課長、何て物騒な物を!!
ただし、万能ではなくて、一度ぶっ放した後は一定の冷却時間が必要になります。
<ビフロスト>の正体も明かされました。
<ビフロスト>はシビュラシステム導入初期にデバッグを行う極秘部署だったようです。
出資者達が自らの利益を守るために、シビュラの盲点を作ったのですね。
ラウンドロビンについてはシビュラシステムより、「併設型自動デバッグ診断修復サブシステム」と語られ、「我々は貴方を必要としないほどに成長しました。これまで良く働いてくれました」とあるように最終的にはシビュラに取り込まれて消滅しました。
そして<ビフロスト>の消滅のために動いていたのがコングレスマンである法斑静火だったのですが、彼の真の目的やこれまでのバックグラウンドなど不明な点がまだまだ多い人物でもあります。
しかも、ラストで公安局局長になってて驚愕!
エッ?エッ、あれはどういうことなの!?
まさか、シビュラの一員になったとかじゃないよね。
シビュラと言えば、梓澤の真の目的が<ビフロスト>のコングレスマンになるというよりも、世界の真実を知り、シビュラの一員になりたかったというのも予想外でした。
免罪体質者ではないため、あっさりと振られてしまい、その後の落ち込みようが哀れでした。
こういう悪役も嫌いではないです。むしろ、好き。
小畑ちゃんとの絡みも面白かったので、退場させるには惜しいですね。
そして、1期からのファンとしては、六合塚弥生が生存していてホッとしました。
しかも、分析官の唐之杜志恩も犯罪係数が下がったことによって社会復帰が叶い、六合塚と一緒に住むという百合展開。
そして拘留の身であった、我らが常守朱もラストで解放されます。
しかも、狡噛慎也が迎えに来るのです。
残された謎も多数
ひとまず、作品は大団円を迎えました。
しかしながら、未回収の伏線と残された謎も数多くあります。
- 常守朱が収監されていた理由。
- ビフロストの破壊が目的だった法斑静火のバックグラウンドについても殆ど分からず。
- 法斑静火と常守朱の関係は?
- 慎導灼とイグナトフが刑事になるきっかけとなった事件についても触れられず。
- イグナトフが公安局を裏切って一時的にインスペクターになっていたことは問題なし?
いやいや、最低限これらの伏線は回収させなきゃだめでしょう。
特に常守朱。
3期の始まりで収監されていた彼女が映画のラストであっさりと解放。
法斑静火が常守朱の解放をシビュラに要求したからなんでしょうけど、彼女が収監される原因となった事件の概要くらいは示して欲しかったですね。
何があって彼女は囚われの身になったのかが、映画を観ても全く分からないなんて、流石に引っ張り過ぎと言わざるを得ません。
これは次回まで待つ必要があるってことですね。
もやもやした気持ちを引きずりつつ、いつかやるであろう<完結編>を待ちます。
期待しているんですよ、頼みますよ!!