『広瀬康一(エコーズ)』
“あなたの隣人”、カイ・ハラダがお届けする朝のラジオ。もはやお馴染みとなったジングル、♪もり・もり・もり・もり・もりおうちょ~れ~でぃおー♪・・・で始まる爽やかな朝。入学祝いに買ってもらった新品のマウンテンバイクを軽快に走らせる広瀬康一君ですが、次の瞬間、最悪の朝を迎えることになります。
布袋をマウンテンバイクで轢いてしまう! 断末魔の猫の鳴き声、あっという間に布袋を染め上げる血!! ホラー的演出が光る! 彼の気持ちの良い朝は一瞬にして消え去ります。
この罠を仕掛けたのが、小林玉美。オレの猫を殺しておいて、タダで行ってしまう気かと、康一に強請りをかけます。
小林玉美のスタンド『ザ・ロック(錠前)』が康一に対して発動!! 対象になった人間が玉美に対して、少しでも罪悪感を感じてしまうとこのスタンドに取り付かれてしまいます。罪悪感が大きくなればなるほど、スタンドも肥大化していきます。これを外せるのは玉美の意思と、対象者が罪悪感を消す以外に方法はありません。スタンド使いの願望が具体的に現れた例ですね。使い方によっては非常にやっかいなスタンドだと思います。
そんな二人のやりとりを偶然目撃する、仗助と億泰。
「あいつ、人付き合いいいけどよ~。けっこうガラの悪そうなやつと付き合い多いよなー」って、君たちが言うな、君たちが!!
まあ、その後で康一がたかられていることに気がつくのですが、康一に続いて、億泰も『ザ・ロック』の術中にはまってしまいます。本当にゲス野郎なやつです。
康一が轢いた袋の中身は、ぬいぐるみの猫と血糊の袋だったというオチで、康一は『ザ・ロック』から開放されたのであった・・・。
ザ・ロック!! スタンドに「銭」って文字が表現されているのが、実に守銭奴玉美っぽくて良い。
一度は康一達の前から退散した玉美。夕方、康一が帰宅すると、何と家の中に玉美が! しかも、康一の母親と姉に罪悪感を植え付け、『ザ・ロック』を取り付けてしまう! 玉美はこの家を乗っ取る気でいる。
今回ツボにハマった場面。
康一の姉に玉美がエキサイティング。完全にイッちゃってます。
「女子高の3年生だって? へへへへへへへ。たっ、食~べ頃じゃあ~ん」
「キヒヒヒヒヒ」
「さっ。さっ。さいこぉ~っ」
「イッイ~ッ」(!!!)
この一連の台詞の言い方が、最高でしたね。特に、「イッイ~ッ」の部分のキレ具合が凄かったです。このイントネーションと言い回しこそ、ジョジョの魅力よ。
さあ、ここからは真の見所シーンです。怒りの康一がスタンドを発現させます!
バリバリバリっと、殻を破って、『エコーズ』出現!!
康一の顔つきが変わった。この凛々しい顔に、逆立つ髪の毛。マジ、カッコイイ!
『エコーズ』は擬音の音を相手の身体に染みこませるスタンド。
身体の奥から絶え間なく響く、音・音・音!!
また、文字を貼り付けることで、相手の精神に強く訴えかけることも出来る。この能力を使って、康一は母親にかけられた『ザ・ロック』を解除。康一君、スタンド使いとしてのセンスも良いですね。
敗北した玉美。康一の舎弟になることを宣言! 通学時には康一の鞄を学校まで持つ玉美でした。
今回も最高に面白い30分でした。ホラーあり、サスペンスあり、笑いありでしたね。1話にまとめたところも良かったですね。それでいて、駆け足感はなかったですし。
実は玉美のデザインがどうなるのか気になってました。原作通りに、登場時は大きく、後に小さくするのか。でも、最初から小さいヴァージョンでしたね。
何が言いたいのかといいますと。
小林玉美(原作初登場時)
うわああああ。ゲスい!!
小林玉美(原作その後)
デフォルメ化。ホビット化。
ジョジョでは良くあること(笑)
次回、『サーフィス(うわっ面)』も楽しみであります。