M３-2018春
先日、４月29日に＜M３＞に行って来ました。私は実に２年振りの参加。それまでは定期的に足を運んでいたのですがねえ・・・。私用やら仕事やらが重なったりして行けなかったのです。ちなみに、知らない方のために簡単に説明すると、Ｍ３というのは＜音系・メディアミックス同人即売会＞。すなわち、音や映像の作品を作っているサークルさんが多数参加して、そこで自分たちの作品を手売りする場なのです。出展するサークル数は1300以上！ Ｍ３の醍醐味は何と言っても、作り手であるサークルさんと聴き手であるファンが直接交流することが出来るということでしょうか。作品に関する裏話を聞くことができる場合もありますし、音楽以外の雑談で盛り上がることもあります。あと、未知なるサークルさんや作品との出会いもこのイベントの醍醐味のひとつですね。
Wonderlandから派生したユニット
・・・前置きが長くなりました。今日紹介するのは、そのM３で購入したCDのうちの１枚になります。その名も、ゆきほたる。ゆきほたるはWonderlandというサークルから派生したユニットです。kukuri（当時は蛍さんと表記）さんと悠季さんによる女性ツインヴォーカルで、作曲をしているのが優（現在はYu）さん。1stシングルは2016年のM３春に発表されました。当時、この視聴PVを見て即気に入ったのですが、前述したように私はその年のM３からは２年もの間参加することが出来ず、このCDも手に入れることが出来ないまま今日に至りました。なので、今回２年越しに無事にゆきほたるのCDをゲットすることが出来て幸せです！ フルで聴いてめちゃくちゃ気に入りました。
レビュー
ゆきほたる『百合地獄』（2016年）
（1）玻璃ハ照ラセド・・・
（2）黒百合、散る頃
（3）呪灰-ジュッカイ-
（4）純白の涯
悠季（vo）、kukuri/蛍（vo）、Yu（composer）
お気に入り度：
★★★★★ ★★★（8/10）
二人のヴォーカリストの名前をとって、ゆきほたる。このユニットが表現する世界は＜百合＞です。許されざる女性同士の同性愛を描く、どろどろ感と背徳感全開の1stシングルのタイトルはズバリ、『百合地獄』！！ ジャケットには満月の夜に手を取り合って水辺に佇む二人の少女が描かれています。何か、このまま入水自殺しそうな雰囲気ですね！！
（1）玻璃ハ照ラセド・・・
ピアノの調べで始まる暗いインスト。
不謹慎ながらも、この暗さにワクワクしてしまう自分がいます。
（2）黒百合、散る頃
サウンド自体は疾走感に溢れる、割とストレートなロックチューンですが生々しく、背徳感のある歌詞と暗い雰囲気がいいですね。
バンドサウンドのバックで奏でられるパイプオルガンの大仰な響きが、この曲に美しくも妖し気な華を添えています。
（3）呪灰-ジュッカイ-
イントロから激しめのバンドサウンドとパイプオルガンが炸裂。
目まぐるしく変わる曲調と緊張感のあるツイン・ヴォーカルは、とても聴き応えがあります。
最初のサビの後に来る、ちょっとメルヘンチックさも感じさせる安らぎ系のヴォーカル・パートからのシリアス展開も好き！
（4）純白の涯
波の音のSEから始まる、暗くて沈み込むようなへヴィなバラード。
切ない、というか、これはもう慟哭の世界ですな。
・・・・・・と言う訳で、ゴシカルでロックなサウンドと生々しさと背徳に満ちた世界感がとても気に入りました。是非、視聴動画をチェックしてみて下さい！！
