BLIND GUARDIAN 『Somewhere Far Beyond』(1992年)
(1)Time What Is Time
(2)Journey Through The Dark
(3)Black Chamber
(4)Theatre Of Pain
(5)The Quest For Tanelorn
(6)Ashes To Ashes
(7)The Bard’s Song - In The Forest
(8)The Bard’s Song - The Hobbit
(9)The Piper’s Calling
(10)Somewhere Far Beyond
- Bonus -
(11)Spread Your Wings
(12)Trial By Fire
(13)Theatre Of Pain (classic version)
Produced by Kalle Trapp
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、Thomas Stauch(ds)
お気に入り度:
★★★★★ ★★★★★(10/10)
Hiroです!
今日は彼らの出世作となった、4枚目のアルバムを紹介します。
まずこれだけは先に言っておきたい!
前回紹介した3rdアルバム、本作、そして今後紹介予定の5thアルバムが彼らの最高傑作であると!! キラーチューン満載の超名盤であると!! 逆に言えば、これらの3枚のアルバムを聴いてピンとこなかったら、残念ですがBLIND GUARDIANとは相性が合わないということです。
キラーチューン満載の超名盤!!
まずは美しいアコースティック・ギターからスラッシーなリフで切り込んでくる(1)「Time What Is Time」で悶絶! 攻撃的なリフで幕を明ける、ライヴでもお馴染みの名曲(2)「Journey Through The Dark」。アルバムを通して、共に歌いたくなるようなクワイアを多用したドラマティックなパワー・メタルが次々と繰り出されていきます。曲作り・アレンジにも更に磨きがかかっていますな。ユニークなリフとコーラスで疾走する(6)「Ashes To Ashes」や、キャッチーなサビメロが印象的なミドル・テンポの(4)「Theatre Of Pain」などは新しい試みですが、こういった曲でもBLIND GUARDIAN印100%の名曲に仕上がっています。(7)「The Bard’s Song - In The Forest」はライヴではファンがこの曲の殆どのパートを大合唱することでも有名なアンセム!! 前作に収録の“Lord Of The Ring”の発展系です。(5)「The Quest For Tanelorn」では遂にカイ・ハンセン(現GAMMA RAY)と共作までしちゃっています! 勿論、カイはこの曲でギターを弾き、“ハンセン節” を炸裂させています(しかも、扱っているのはマイケル・ムアコックの『永遠の戦士』シリーズ最終章にあたる、『タネローンを求めて』・・・と、ムアコック・ファンには嬉しい限り)。
アルバム・タイトルトラック(10)は劇的かつ複雑に展開していく疾走パワーメタルで、この時点での最高傑作とも言うべき超絶キラー・チューンです。緩急のつけかたといい、大仰なクワイアといい、歌うように絡んでくるギターといい、完璧です。この緊張感は凄すぎるよ・・・! 彼らの曲の中で最も素晴らしい楽曲の1つです。曲中のバグパイプの導入も非常に効果的・・・・・・と言うか、クサい!! クサ過ぎる!
ボーナス・トラックの(11)「Spread Your Wings」はQUEENのカヴァー。(12)「Trial By Fire」は80年代初期に活躍した英国のSATANのカヴァーで、これが実にはまっていて、カッコイイ。(13)は(4)の別ヴァージョンで、キーボード・サウンドを前面に出すことで、よりドラマティックな雰囲気に仕上がっています。
とにかく、曲の充実ぶりが凄い作品です。アグレッシヴさとスピード、そしてドラマ性を求めるメタラーは必聴です! ジャケットにピンと来た方も、是非!!