注意!!
この記事は途中からネタバレあります。
花粉の飛来が始まり、最近色相が濁り気味のHiroです。
『PSYCHO-PASS サイコパス』劇場三部作の第2弾<Case.2 First Guardian>を公開初日の夜に観てきました。
ちなみに、第1弾<Case.1 罪と罰>の感想はこちら。
今回のあらすじ
常守朱が刑事課一係に配属される数ヶ月前、2112年の夏。
国防軍のドローンパイロットとして沖縄の名護基地に勤務する須郷徹平は、SEAUn(東南アジア連合・シーアン)での極秘作戦ー通称<フットスタンプ>作戦への参加を命じられる。
作戦の目的は、SEAUn政府軍を支援し、対立する軍閥組織の勢力を削ぐこと。先輩の大友逸樹と彼が率いる特殊部隊を上空から支援する須郷だったが、作戦の失敗により部隊は全滅。大友は行方不明となり、事実上の戦死とみなされる。その三ヵ月後、謎の武装ドローンが東京の国防省ビルを襲撃し、多くの省庁関係者が死傷する事件が発生。捜査のため名護基地を訪れた刑事課一係執行官・征陸智己は、襲撃事件における共犯の容疑で須郷に接触するが・・・。
劇場パンフレットより引用
『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』予告編
ネタバレなしの感想
公開初日の夜に観たのですが劇場は満席で、女性のお客さんが多かったですね。
結論から言えば、前回の<罪と罰>以上に面白かったと感じました。
前回も書いたと思うのですが、今回も上映時間がとても60分とは思えないほどに濃厚でした。
あらすじを見ていただければ分かるように、今回は公安局刑事課一係の過去の事件が描かれています。
しかも、国防軍時代の須郷と征陸の出会いという、ファンにとって非常に興味深い内容となっています。
この二人がドローンによる国防省ビル襲撃事件の真相を究明すべく、スクリーン狭しと大活躍します。
TVシリーズでは語られなかった須郷徹平の壮絶な過去がここで描かれます。
そして、とっつあんこと、征陸智己の新たな活躍が見られるとは思ってもいなかったので、ファンとしては物凄く嬉しかったです。
彼が息子(この時はまだ監視官の宜野座さん)に対しての想いを語るシーンとか胸アツでしたよ。
とっつあん、渋いよなー。
勿論、過去編ということで、とっつあん以外にもあんなキャラやこんなキャラも登場します。
国防省や外務省と厚生省の権力争いみたいな部分もなかなか新鮮でした。
今回のエピソードもめちゃくちゃ面白いので、早くBlu-rayで繰り返し観たいです!!
ここからネタバレあり
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今回のメインキャラであるとっつあんや須郷はともかくとして、まさか劇場のスクリーンで再び青柳監視官や狡噛慎也、そして縢秀星の活躍を観ることができるとは思ってもみませんでしたね!
青柳さんが凄く頼れる監視官として、そして人間的にも魅力的に描かれていて嬉しかったです。
狡噛はこの時すでに執行官となっており、一係の監視官が宜野座しかいないので、二係から青柳さんがサポートで来ているという状況です。
この後に辿るそれぞれの悲惨な末路(狡噛を除く)を知っているだけに、複雑な心境でもありました。
とっつあん・・・
そのとっつあんこと、征陸智己役を演じていた有本欽隆さんが、映画の公開2週間位前に亡くなられたというニュースを聞いていたこともあり、今回とっつあんの台詞がより重く感じました。特に家族に対しての想いを吐露するシーンでは泣けました。
今回宜野座ととっつあんの実家も出てきます。沖縄出身だったのですね。しかも、とっつあんの奥さんはユーストレス欠乏症で介護ドローンに日常の世話をしてもらっているという。
とっつあんが奥さんに優しく語りかけるシーンがあって、そこ本当に素敵なんですが、その中で「ただ、伸元が幸せになりますように」のシーンでは涙がこぼれてしまいました。
そして、須郷徹平。TVシリーズでの須郷は今一とらえどころのない地味なキャラという印象でした。優秀な執行官として描かれてはいるんですけど、あまり感情を出さないというか、自分のことを話さないキャラだったので。TVシリーズでは明かされなかった須郷の辛過ぎる過去を描いています。映画を観終わってからとても好きなキャラになりました。
SEAUnで展開された<フットスタンプ作戦>で大友たち特殊部隊を守ることが出来ずに、作戦は失敗し部隊は全滅・大友は行方不明(事実上の戦死)。その真相を知ることなく須郷は任務から外され、罪悪感を感じていたせいか色相が悪化してしまいます。劇中で征陸と共に事件の真相に辿り付いた時、<フットスタンプ作戦>で何が起きたかを知ってしまうんですね。須郷は命令でジェットドローンから救援物資を投下したのですが、実はそれは救援物資に偽装されたガスタンクポッドだったのです。作戦失敗の際には口封じの為に味方の兵士をも殺してしまえとする、国防省・外務省のお偉方の発想が恐ろしいです。敬愛する大友先輩を間接的にとは言え、毒ガスで殺してしまったという事実を突きつけられてしまうのです。これじゃ、犯罪係数悪化するよ。須郷は執行官になってからも、知らなかったとは言え、上官である青柳をドミネーターで執行してしまいますし。どれだけ業が深いんだと。
ただ、この事件を通して須郷は征陸が自分なりの正義と信念を持って刑事をやっている姿を近くで見ており、そのことが後の彼の執行官としての生き方に影響を与えるようになるのでしょうね。
行方不明の大友逸樹が実は生きていて、<フットスタンプ作戦>関係者に復讐しているように物語は進行していくのですが、なるほど、こういうトリックでしたか。
身内によって教育・調整された、大友本人のデータが蓄積されたスパーリングロボット! 街頭スキャナに映像は写るが、それ以降の足取りが掴めないのも頷けますね。
今後のキーマンか? 花城フレデリカ
本作は<現在>→<過去>→<現在>という構成になっており、<現在>は物語の導入と終わりで、物語の本編となるのは<過去>です。物語の冒頭、須郷は外務省から出向してきた花城フレデリカにスカウトされます。詳しくは覚えてないんですけど、彼が国防省に戻り新しく作る部隊に入れば潜在犯としての足枷を解いてもらえるような条件を出していました。まあ、結論から言えば須郷はそのスカウトを断るのですがね。
「自分の今の仕事に誇りと責任を持っている」と言って。
ただ、その後でフレデリカが「将来、国防に戻らざるを得なくなる」という意味の言葉を発していました。近い将来、何か国家の存亡に関わるような大事件が起きるのでしょうか!?
これ。
第3期やりますよね?
先日『~Case.3 恩讐の彼方に_』の予告編が解禁されました。
これに花城フレデリカも登場してますね!
しかも、台詞から想像するに、どうやら狡噛と一緒にいて彼に何かを説いているような様子です。
フレデリカが須郷をスカウトする際に提示した条件が通用するならば、逃亡中の元執行官であっても、外務省が新部隊にスカウトすれば合法的に帰国することが可能ですよね?
その手があったか!!
というか、それ以外に狡噛を帰還させる方法が思い浮かばない。
これ確実に第3期への布石じゃないかッ!!
(あくまで、私個人の予想と希望です)
未来への展開を予感させる『Case.3 恩讐の彼方に_』は3月8日公開!!
今からワクワクドキドキが止まらない!!!
『~Case.2』のエンディング曲
「 All Alone With You」REMIXED by 中野雅之
正直、90秒ヴァージョンじゃ物足りないので、早くフルで出して下さい!
おまけ
常守監視官のポップも作って下さいな・・・。
パンフレットと来場者特典の設定集Ⅱ。
特にストーリー原案・監督である塩谷直義氏、脚本担当の深見真氏のインタビューで作品の背景を知ることが出来たのが良かったです。
NEXT『PSYCHO-PASS SS』
2116年に起きた東南アジア連合・SEAUnでの事件後、狡噛慎也は放浪の旅を続けていた。
南アジアの小国で、狡噛は武装ゲリラに襲われている難民を乗せたバスを救う。
その中には、テンジンと名乗るひとりの少女がいた。
かたき討ちのために戦い方を学びたいと狡噛に懇願するテンジン。
出口のない世界の縁辺で、復讐を望む少女と復讐を終えた男が見届ける、この世界の様相とは…。
オフィシャルサイトより引用
めちゃめちゃ盛り上がって来ましたネ!!
PSYCHO-PASSファンの皆様、3月8日にその全貌を見届けましょう!!
See ya!!