今日はスラッシャーの気分なHiroです。
スラッシュメタル聴いていると落ち着くんですよね。
勿論、体中のアドレナリン全開でヘッドバンギングしまくりな時もあるんですが、じっと集中して聴いている時には高速で刻まれるリフが実に心地良く、何とも言えない癒しに感じられてしまうのです。
・・・と言う訳で(?)、今日はドイツのヴェテラン・スラッシュ・バンドKREATORの記念すべきデビューアルバムをレビューしたいと思います。
レビュー
KREATOR『Endless Pain』(1985年)
(1)Endless Pain
(2)Total Death
(3)Storm Of The Beast
(4)Tormentor
(5)Son Of Evil
(6)Flag Of Hate
(7)Cry War
(8)Bonebreaker
(9)Living In Fear
(10)Dying Victims
-bonus-
(11)Armies Of Hell
(12)Tormentor
(13)Cry War
(14)Bonebreaker
Produced by Horst Müller
Mille Petrozza(g/vo)、Rob Fioretti(b)、Jürgen "Ventor" Reil(ds/vo)
お気に入り度:
★★★★★ (5/10)
デビュー当時、メンバーは確かまだ10代だったと思います!
ちなみに、歌詞カードに載ってる当時の彼らの写真がこちら。
棘棘リストにガンベルト・・・!
極悪そうな面構えですね。
作品に関して言えば、音質は悪く、演奏も勢いだけで突っ走っていて、とにかく粗い!
ただ、曲は驚くほどに速い!
速過ぎてドラムがついてこれずにモタってます。
曲によっては、一応緩急つけたりしてますが、まだまだつめも甘い!!
2nd以降の彼らに比べたら、リフも全然シンプルで、面白味に欠けると言わざるを得ないです。
だがしかし!
10代の若者の怒りを具現化させたかのような衝動性と暴力性をサウンドを封じ込めたヤバイ作品であることは間違いありません。
KREATORと言えば、ミレ・ペトロッツアのヒステリックなヴォーカルがトレードマークの一つでもありますが、記念すべきデビュー・アルバムで一番最初に聞こえてくるのは、何とヴェンターのヴォーカルなんです!
この作品ではミレとヴェンターが交互にヴォーカルを担当しているのです。
奇数曲ではヴェンターの吐き捨てるようなダミ声が、そして偶数曲ではミレのヒステリックヴォイス(ちょっとデスヴォイスも入ってる)が炸裂します。
この時点でのKREATORは、ぶっちゃけ、ただうるさいだけのB級・C級スラッシュなのですが、それでも(4)「Tormentor」、(6)「Flag Of Hate」といった、ライヴでも演奏される(そして、最高に盛り上がる!)名曲が収録されているのが凄いと思います。
正直、この2曲だけは別格!
しかも、恐ろしいほどに演奏力が向上してからのライヴ・ヴァージョンのリフの切れ味はやば過ぎる!!
(11)~(14)はボーナストラックで、彼らがまだTORMENTORと名乗っていた頃に作成したデモテープ『End Of The World』からですが、更にスカスカで悪い音質で、こちらは完全にマニア向け。
「Tormentor」
「Flag Of Hate」