Hiroです!
最近、自分の中でのブームが再燃中のBe-B!
今日は彼女の3rdアルバムをレビューします。
この3rdアルバムは前半5曲はこれまで通り日本国内で録音されましたが、後半5曲はLA及びNYで録音され、ハードロック/ヘヴィメタル界隈では有名なミュージシャンが起用されており、私も当時ブックレットのクレジットを見てびっくりしたものです。
トレイシー・ガンズ(元GUNS N' ROSES、現L.A.GUNS)、アル・ピトレリ(元SAVATAGE、元MEGADETH)、ジェイ・ユエンガー(WHITE ZOMBIE)、ウィリアム・カルホーン(LIVING COLOR)、ダニー・ミランダ(元BLUE OYSTER CULT)、ダーレン・ハウスホールダー(元LOVE/HATE)という豪華メンバーが名を連ねています!!
Be-Bというアーティスト名の由来からも分かるように、彼女は'80年代のハードロックに影響を受けて音楽活動を始めたようなので、いつかはロックアルバムを作りたいという考えが本人或いは制作サイドにあったのかもしれません。
レビュー
Be-B『Be-BⅢ』(1996年)
(1)Fly for Me
(2)DAYBREAK GIRL
(3)逢えない夜を抱きしめて
(4)Be My Self
(5)遥かへ…
(6)Love Is All
(7)Remember
(8)MISSING IN THE RAIN
(9)夢を見ることに疲れたなら
(10)ミニローズ
お気に入り度:
★★★★★ ★★★☆(8.5/10)
アルバムのオープニングを飾るのは「Fly for Me」。爽やかなイントロに続くのは躍動感に溢れたキャッチーな歌メロ! これは素晴らしい!!
ZARDの「負けないで」のメロディを借用した(?)「DAYBREAK GIRL」は流石にやり過ぎ!? サビメロももろ、そのまんまだし!
シングルカットされた「逢えない夜を抱きしめて」。
切ない歌メロに安定の楽曲クオリティ!
サビになると突然、<熱いアニソン>ぽくなる「Be My Self」。何かこう、バトルシーンが目に浮かんでくるようだ・・・。
あれ? ここでもどこかで耳にしたようなメロディが(笑)
さて、ここから海外ミュージシャンが参加した、アルバムの後半です。
「Love Is All」。派手さはないけど、じっくりと聴き入ってしまうミッドチューン。これは良いですよ。メロディアスなギターソロを弾いているのはトレイシー・ガンズ!
アル・ピトレリ作曲の「Remember」。穏やかでとても美しい曲です。聴き入っているうちに夢心地になりそう! アルは実に渋いギターソロを聴かせてくれます。Be-Bのヴォーカルも素晴らしいです!
そして、ついにキタアアアアッ! 疾走ハードロック・チューンの「MISSING IN THE RAIN」! これは文句なしにカッコいい!! アル・ピトレリとジェイ・ユエンガーがギターで参加しており、ユエンガーが激しいソロを披露!! ギターソロでフェードアウトしていくエンディングも良いね。
メロディアスでキャッチーなミッドチューン「夢を見ることに疲れたなら」もBe-B節が実に耳に心地良い曲で、ここにアルのギターが入ることで曲にフックが生まれています。
アルバムを締めくくる「ミニローズ」はプリンセス プリンセスの中山加奈子さんが作詞、山本恭司氏が作曲した、切ない切ないミッドチューン。このサビメロはやばいですよ。Be-Bのヴォーカルがまた合うんですよね~。エモーショナルなギターソロを弾いているのはダーレン・ハウスホールダーです。
アルバムの前半は従来通りに親しみやすくキャッチーな楽曲が占め、ハードロック/メタル畑のミュージシャンを起用してLA/NYで録音されたアルバムの後半はハードロック・テイストな楽曲が並びます。
当然の如く、アルバムの前半と後半でガラリと印象が変わる構成。
LA/NYでハードロック畑のミュージシャンとコラボした、アルバム後半の楽曲のクオリティの高さは今聴いても凄いな、と。
彼女のヴォーカルもハードロックというフィールドでこそ、120%の実力を発揮できるのだと思いました。
J-POPしている従来路線のアルバム前半も悪くはないのですが、後半のクオリティと比べてしまうと、どうしても・・・。
以前の作品にもあったように、このアルバムでも前半2曲で<どこかで聞いたような某有名曲風のメロディ>が出てくるのも気になりますしね。
私個人的には折角なのだから、このアルバムは1枚まるごとハードロック色で仕上げて欲しかったですね!