レッチリ編がついに決着!
前半の中ボス的存在、レッド・ホット・チリ・ペッパー! 電気が通っている場所にならどこにでも行けて、その上スピードとパワーもあるという、実に恐ろしいスタンドです。電気切れさえ気をつけていれば、最強クラスの強さじゃないですかね。遠隔操作も出来るってこともヤバイです。
今回の内容と感想
仗助の父ジョセフ・ジョースターを乗せた船が、杜王港に向かっています。何としてでも、チリ・ペッパーより先に船に辿り着き、ジョセフに危険を知らせなければなりません。何があっても、チリ・ペッパーに先を越される訳にはいかないのです。
しかし承太郎は意外な言葉を発しました。船に向かうのは自分と億泰だけでいいと。耳を疑う仗助に承太郎が言います。チリ・ペッパーの本体はこの港のどこかに隠れていると。承太郎の予想では、チリ・ペッパーはおそらく、ラジコンの模型飛行機を飛ばし、そのバッテリーに潜んで、ジョセフを殺しに行くのではないかとのこと。
仗助、お前がチリペッパーの本体を探さなければならない!!
ジョセフの乗っているトラフィック号に向かい、承太郎と億泰はモーターボートで出発。それを見送る仗助と康一。
チリ・ペッパー「ラジコンを飛ばす作戦が完璧に読まれてやがるッ!」
「空条承太郎、頭の切れる男だ。最強のスタープラチナはもとより、判断力がすごすぎんだよ。あいつはよぉ~っ」
ついにチリペッパーの本体が登場!!
本体の男によれば、このラジコン飛行機は時速150kmまで加速が可能だとのこと。3分位で仗助たちを始末してからでも、十分に承太郎たちを追い抜いて、ジョセフが乗っている船に辿り着くことが可能!
男の名前は音石明(19)。将来の夢はスーパーギターリストになること。いつも肌身離さずにギターを持ち歩いています。本体が姿を現したので驚く仗助と康一を無視して、音石はギターを弾き始めます!! スポットライト! 音石にとってはギターを弾く場所はどこでもステージなんですな。
音石「お前のクレイジーダイヤモンドに対してはこの小指だけしか使わん! この小指1本でお前の腕をフッとばす!」
音石が仗助に仕掛けますが、すかさず、仗助の一発がッ! 音石の左手の小指の骨を折るッ!!
「この苦しみと痛み・・・。どこに・・・ぶつけりゃあいいんだアア!」
狂ったようにギターを弾きまくる音石明! ライトハンド奏法までキメます。先輩・・・!
俺は反省すると強いぜと言い、音石の猛反撃が始まります。チリペッパーの超スピードに苦戦するクレイジーダイヤモンド。実は、チリペッパーは地面にたくさんある排水溝の中の地下電線に潜み、そこから攻撃を繰り出していたのです。あまりにもチリペッパーの動きが速過ぎるため、気が付いた時にはもう攻撃を喰らってしまいます。
ここから仗助の反撃が始まります。チリペッパーを攻撃しようとして、避けられたのですが、実は地面を殴った際に、クレイジーダイヤモンドの能力を使い、アスファルトを原料別のところまでなおしておいたのです。排水溝にコールタールの油膜が張られています。チリペッパーが出現する時に、その油膜が一瞬膨らむので、そこを攻撃すればいいってこと!
ドララララララララララーッツ!!!
仗助が優位に立ったかに見えましたが、音石は町中の電気をチリ・ペッパーに集めます。凄ええええとしか言いようがない、この輝きッ!!
クレイジーダイヤモンドのラッシュも軽々と交わし、逆に攻撃をヒットさせるチリ・ペッパー! パワー負けしてしまう仗助、大ピンチ!
転んでもタダでは起きない仗助。破壊したタイヤを瞬間的に直すことで、チリ・ペッパーを閉じ込めることに成功します。タイヤのゴムは電気が流れない絶縁体なので、チリ・ペッパーを弱体化させることが出来ます。慌てる音石。しかし、実際には慌てたフリ、電気を絶縁されて弱くなったフリをしていただけなのでした。
タイヤのゴムくらいならチリ・ペッパーの力で簡単にブチ破れる!
しかしッ! ブチ破れなかった方が幸せだったのです。タイヤには空気がパンパンに詰まっていたため、チリ・ペッパーがタイヤを破った瞬間、空気が噴出し、その圧力でタイヤは飛んで行って海へ落下!
塩水は電気を四方八方に散らせてしまいます。それは電気のスタンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーも例外ではなく、あっという間に四散!!
スタンドが散ってしまうということは・・・!
先輩が立ったまま死んでるゥウ! 壮絶、ギターリストの死・・・!
さて、場面は変わり、トラフィック号。億泰とジョセフの会話シーン。ジョセフ、かつての面影はなく、よぼよぼです。10年前にDIOを倒すために承太郎たちと一緒にエジプトへ向かった時の面影はありません。一体、10年の間に何があったの? 歩く時は杖が必要で、耳も遠くなり、その上、認知症も患っているようですね。往年のジョセフを知るだけに、これは見ていて辛いものがあります。
港でトラフィック号の入港を待つ、仗助と康一。しかし、仗助は浮かない顔をしています。本心を言えば、父であるジョセフに会いたくないのです。一度も会ったことがない人間をいきなり父親と受け入れることは出来ないのでしょう。互いに気まずい思いをするだけなんじゃあないの、と。
そうこうしているうちに、音石の死体が・・・消えたっ! やつはまだ生きている!!
SPW財団の人間になりすまし、ジョセフに近づく音石明。そこに、本物の財団の人間が敵が来たことを知らせに現れます!
億泰「どっちが『本体』だ?」
「こっちです!!」
「ガーン! また選ぶ決断かよ・・・!」
今まで兄に頼って生きてきたせいで、決断が苦手な億泰君。
迷っているうちに、チリ・ペッパーが出現します。スタンドはボロボロですが、ジョセフの命を奪うことくらい、容易く出来そうです。
億泰「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』ッ!」
ジョセフ「え? ポッポ ポッポ ハト ポッポ?」
いつ聞いても笑える!!
億泰の拳は見事に音石にヒット。何故分かったんだと問う音石に、億泰は二人ともぶん殴るつもりだったんだよと説明します。何はともあれ、音石明は再起不能。
仗助とジョセフの対面。船から下りて来るジョセフがバランスを崩した瞬間、そばに駆け寄る仗助。ジョセフは持っていた杖を折られてしまったのでよろけてしまったのです。
仗助「しょ・・・しょうがねえな~・・・俺の手につかまりなよ」
ここで億泰君にナイスアイディアが閃きます。
「この杖をクレイジーダイヤモンドで直せばいいじゃないかよ~」
それを聞いた、康一君。
「今回だけはね・・・なおさないから いいんじゃないか・・・・・・」
基本、仗助は優しいやつですよね。
これで町に平和が戻った。
・・・・・・ん?
・・・・・・これはっ?
来た~ッ!
そう、杜王町にはまだ奴が潜んでいる・・・!!!
無事にジョセフをレッド・ホット・チリ・ペッパーから守ることが出来ました。最後は億泰の名誉挽回でしたね。しかし、杜王町にはまだ、得体の知れないやつらが潜んでいるのです。