IRON MAIDEN『Iron Maiden』（邦題：鋼鉄の処女）（1980年）
（1）Prowler
（2）Sanctuary
（3）Rebember Tomorrow
（4）Running Free
（5）Phantom Of The Opera
（6）Transylvania
（7）Strange World
（8）Charlotte The Harlot
（9）Iron Maiden
Produced by Will Malone
Steve Harris（b）、Dave Murray（g）、Dennis Stratton（g）、Paul Di'Anno（vo）、Clive Burr（ds）
Hiroです！！
４月の来日公演に向けて、最近またIRON MAIDEN（アイアン・メイデン）を聴き直しています。
（チケット争奪戦凄かった！）
今回のワールドツアーでは新エド・フォース・ワンが世界35カ国を周るようですよ！
新作『The Book Of Souls』のジャケットにも登場したエディ君がペイントされたジャンボジェット機がカッコいいデス！！
と言う訳で今日は、デビューから３５年経った今でも第一線で活躍し続けている（！）、メタルの帝王IRON MAIDENの記念すべき1st アルバムを紹介します。
IRON MAIDENとは！
イギリス出身のヘヴィ・メタル・バンド。JUDAS PRIESTと並び称される、メタル界の重鎮です。1975年にリーダーのスティーヴ・ハリスが中心となって結成されました。
当時のイギリスはパンクやニューウェーヴが全盛だったそうですが、80年代初頭になると新しいメタルの流れ（New Wave Of British Heavy Metal）が起こります。
IRON MAIDENはこの新たなシーンを牽引していきました。その独自のサウンドスタイルは唯一無二。まず耳を惹くのはスティーヴ・ハリスのマシンガンのような指弾きベースで、その存在感たるや圧倒的です。ザクザクとした攻撃的なギターリフとベースがユニゾンで攻めまくります。随所で聴かれるツインリードもメイデンの魅力ですね。
即効性のあるファストチューンからドラマ性のあるプログレッシヴな大作まで、デビューアルバムにはヘヴィ・メタルの手本となるべき要素が全て備わっています。この作品が当時のメタルキッズや後世のメタル・ミュージシャン達に及ぼした影響力は計り知れません。
IRON MAIDENはコンスタントにアルバムを発表し、ツアーも精力的に行い、80年代半ばにはワールドワイドでの成功を収めます。そして、現在も精力的に活動しています。
バンド名は中世の拷問器具からとっています。“血の伯爵夫人” という異名を持つ、エリザベート・バートリが使ったやつですね。
レビュー
（1）Prowler
凄ぇカッコいいです！ 新しいメタルシーンの扉を開いた曲。攻撃的なリフで荒々しく疾走！ 一度スローになってから後半にかけての過激なギターソロも凄まじい！ とにかくスリリング！ バキバキっとしたベースラインにやられました。ポール・ディアノの荒ぶるヴォーカルも最高です！ 今聴いてもこんだけ凄いんだから、当時この曲を聴いた人が受けた衝撃ってどれほどだったんだろう！？
（2）Sanctuary
ライヴでも長年演奏されてきた名曲！ ストレートな曲調で疾走とブレイクを繰り返すします。名リフだわ。パンキッシュな一面もありますかね。この勢い、たまりません。エンディングのツインリードもクール！
（3）Rebember Tomorrow
哀愁漂うパワーバラード。最後まで静かで美しく行くのかと思いきや、中間部で突然、インストゥルメンタルパートが激しく疾走開始！ この展開も最高！！
（4）Running Free
スティーヴ・ハリスがロックンロールを書くとこうなるのかな？ イントロのドラムが印象的ですね。そして、やはりこの曲もベースラインが強烈！ 跳ねるようなドラムも心地好いです。ザックザックのギターリフにパンキッシュなヴォーカル。さりげなくツインの絡みもあります。名曲！
（5）Phantom Of The Opera
本作のハイライトで、７分越えの大作ッ！ 怪しさ満載の変拍子イントロに続き、メイデン節と言うか、スティーヴ節で疾走開始。その後に登場する歌メロもユニーク。攻撃的に、それでいて緩急をつけながらプログレッシヴに、ドラマティックに展開していきます。ツインリードやギターとベースのユニゾンとかゾクゾクしますね。スティーヴは天才です！
（6）Transylvania
メタル史上に残る最強のインスト曲と言っても過言ではありません！ イントロからして実にスリリング。これまた強烈なリフを刻みながらメロディアスかつヘヴィに展開！ 途中からスピードアップしますが、その緊張感といいドラマ性といい、もはや失禁モノです！
（7）Strange World
美しいバラード。透明感のあるサウンドが醸し出す哀愁の世界。本作の中では地味な曲なのですが、ギター泣きまくりの隠れた名曲なのです。
（8）Charlotte The Harlot
デイヴ・マーレイ作曲の、やや明るめのストレートな疾走メタルチューン。このキャッチーさもまたメイデン！
（9）Iron Maiden
今でもライヴでは必ず演奏される名曲！！ ギターとベースとドラムがユニゾンで疾走！！ イントロや曲中で繰り返される、この曲のリフのメロディは一度耳にしたら頭から離れません。リズムチェンジする部分もかっこいい。
まとめ
今から36年前にこんな凄い作品がリリースされていた！ このことに改めて驚きを隠せません！！ 2016年の現在聴いても、十分クールで刺激的なアルバムです。捨て曲なし。と言うか、このアルバムには名曲しかない！！ アグレッション、スピード、パワー、そしてドラマ性。メタルに求めるもの全てが詰まったアルバムです。不朽の名盤とはこのような作品のことを言うのでしょう。
おまけ
再発に伴い、いつの間にか、ジャケットのデザインが変わっていたんですね。現在流通しているヴァージョンはＣＧで描かれたジャケなのでしょうか？ でも、やっぱりオリジナルがいいよね。
と言う訳で、オリジナルジャケの写真を載せておきます！！
