ブラック/デスメタル meets 様式美!
今日はCHILDREN OF BODOMの2ndアルバムを紹介します!
そして、この見出しに嘘・偽りは全くありません。
ハイレベルでテクニカルな演奏とエクストリームなサウンド、そして狂おしいほどのメロディ・・・ブラック/デスメタルと様式美が完全に融合した超名盤!
それが『Hatebreeder』なのです!!
レビュー
CHILDREN OF BODOM『Hatebreeder』(1999年)
(1)Warheart
(2)Silent Night, Bodom Night
(3)Hatebreeder
(4)Bed Of Razors
(5)Towards Dead End
(6)Black Widow
(7)Wrath Within
(8)Children Of Bodom(re-recording)
(9)Downfall
-bonus-
(10)No Commands(STONE cover)
Produced by Anssi Kippo
Alexi Laiho(vo/g)
Alexander Kuoppala(g)
Henkka Blacksmith(b)
Jaska Raatikainen(ds)
Janne Wirman(key)
満足度:99%
デビュー作から2年を経てリリースされた本作は北欧メロディック・デス・メタルを語る上で、絶対に欠かすことの出来ない名盤。デビュー作も非常にクオリティの高い作品でしたが、若さと勢いが剥き出しな、やはりどこかB級っぽい瞬間があったのもまた事実。本作における個々の楽曲の質といい、アレンジといい、そしてメロディ等・・・全てにおいて完璧な仕上がりと言えます。勿論音質もグレードアップ。
叙情フレーズを奏でまくる様式美サウンドに野獣のようなヴォーカルが絡んで行くスタイルは変わらずで、次から次へと繰り出される名曲の数々。最初から最後まで一分の隙もありません。クラシカルで煌びやかなヤンネ・ウィルマンのキーボードとアレキシ・ライホの煽情力に満ちたギターのユニゾンや掛け合いはいつ聴いても凄まじく、美しい・・・! ゾクゾクするぜ!します。鋭い特に超名曲(1)「Warheart」、(2)「Silent Night, Bodom Night」、(3)「Hatebreeder」、(5)「Towards Dead End」、(8)「Children Of Bodom」、(9)「Downfall」で聴かれる、ツイン・リードとキーボードのバトル、そしてユニゾンは筆舌にし難いほどに凄まじく、そして美しい!! ゾクゾクするぜ! 野獣のように暴れまくるアレキシのヴォーカルも破壊力のある楽器群もより凄みを増しています。
「Children Of Bodom」はリ・レコーディングされ、明らかにこちらのヴァージョンの方がキレが良いです! ボーナストラック(10)「No Commands」は同郷のメタル・バンド、STONEのカヴァー。私は原曲を聴いたことはありませんが、スラッシーでカッコイイ曲だと思います。このSTONEに在籍していたローペ・ラトヴァラが本作のリリースから7年後の2004年にCHILDREN OF BODOMに加入することになるのですが、何とも不思議な巡り合わせですね。
「Warheart」
イントロでベースが唸り、ドラマティックに疾走していくのが最高!
「Silent Night, Bodom Night」
ハイスピードで押し寄せる美旋律の応酬にただ、ただ悶絶!!
「Towards Dead End」
クサメロ全開で疾走!クラシカルなソロパートに酔いしれろ!!
「Downfall」
ライヴのエンディングでもお馴染みの曲。キラキラシンセをバックにネオクラシカル・フレーズが駆け巡る!!!