アレキシ・ライホの訃報を受けて世界中のファンが悲しみに暮れる中、様々なミュージシャンが追悼コメントを発表しています。
それらのコメントを読むと、彼が本当に幅広いミュージシャン達に愛されていたのが良く分かります。その一方で、未だに彼の死を受け入れることが出来ない私。あまりに突然過ぎたというのも理由の1つです。が、1番の理由はそこではないことに気が付きました。
ずっとハードロックやメタルを聴いてきて、自分よりも年下の大好きなミュージシャンが亡くなったのは初めてのケースなんですよ。だから、より受け入れ難いのかも知れません。ましてや、アレキシはまだ41歳。しかも、ニューバンドでの曲作りを行っていることが雑誌のインタビューに載ったばかり。この世から居なくなってしまうなんて誰が考えるでしょう?
ここ数日に渡り、CHILDREN OF BODOMのライヴDVD『Chaos Ridden Years~Stockholm Knockout Live』を繰り返し観ています。彼らがオフィシャルでリリースしたライヴ作品って、初来日公演を収録した『Tokyo Warhearts』と本作しかなくて残念。彼等ほどのキャリアがあれば、もっと映像作品があってもいいとは思うのですが。
さて、ここに紹介する『Chaos Ridden Years~』はスゥエーデンはストックホルムでのライヴを収録。この時点で彼らは5thアルバム『Are You Dead Yet?』をリリースしていました。日本ではDVDのみのリリースでしたが、海外ではCD版もリリース(収録曲はDVDと同じ)されていました。
選曲は勿論のこと、ライヴパフォーマンスも最高です!アレキシはライヴでも迫力のあるヴォーカルを聴かせてくれますね。ステージ上でのメンバー同士のやり取りとかも微笑ましいですね。アレキシとヤンネのソロ対決にも興奮しました。パイロを使ってステージ上でソーセージを焼いて食べるなんて実にクールじゃないですか。(確かこの時、ヤンネは手に火傷したんじゃなかったでしたっけ?)
最高のバンドがあのような終わり方を迎えたのは、メタル界にとって大きな損失だったことを今更ながらに実感しました。
ライヴ本編は約95分。そして、ドキュメントやメイキング、フォトギャラリー、プロモ集などが90分。全部合わせて約3時間のヴォリュームです。メンバーの幼少期から当時までを振り返るインタビューとか若き日の写真とか、今や涙無しには観られないです。アレキシが一番最初の日本公演を特別な思い出としていることを知り、また涙・・・。今やこのDVD、アレキシやCHILDREN OF BODOMを語る上での貴重な資料ですね。
ドキュメンタリーの中には「Deleted Scenes」と副題がつけられたコーナーがあって、そこは文字通り、「削除されたシーン」ということで非常に下品なシーン満載。これもロックンロールだね。
プロモーションビデオは、
「Are You Dead Yet?」
「Downfall」
「Deadnight Warrior」
「Everytime I DIe」
「In Your Face」
「Sixpounder」
「Trashed, Lost & Strungout」
の順に収録。「Deadnight Warrior」や「Downfall」など、まだデビューして間もない頃の彼ら(デビュー当時、アレキシやヤンネはまだ18歳!)の初々しい映像は貴重です。
CHILDREN OF BODOM
『Chaos Ridden Years~Stockholm Knockout Live』(2006年)
(1)Living Dead Beat(2)Sixpounder(3)Silent Night, Bodom Night(4)Hate Me!(5)We're Not Gonna Fall(6)Angels Don't Kill(7)Deadbeats I(drum solo)(8)Bodom After Midnight / Bodom Beach Terror(9)Follow The Reaper(10)Needled 24/7(11)Clash Of The Booze Brothers(guitar/keyboard duel)(12)In Your Face(13)Hate Crew Deathroll(14)Are You Dead Yet?(15)Latvala Guitar Solo(16)Lake Bodom(17)Everytime I Die(18)Downfall
Alexi Laiho(vo/g)
Roope Latvala(g)
Henkka Blacksmith(b)
Jaska Raatikainen(ds)
Janne Wirman(key)
満足度:96%