ラストアルバム
今日はCHILDREN OF BODOMの10thアルバムを紹介します。
2016年よりセカンド・ギターリストとしてバンドに加わった、ダニエル・フレイベルグ初参加のアルバムでもあります。
これが本当に素晴らしいアルバムなんですよ。
とにかく、曲が良い!!
パンチがあってキャッチーだし、曲によってはかつてのネオ・クラシカル色もあり、勿論、デス/スラッシュ調の曲もあります。
「これだけ良い曲を作れるのだから、まだまだ大丈夫だ!」と思いました。
ところが、2019年の末にバンドからヘンカ・ブラックスミス、ヤンネ・ウィルマン、ヤスカ・ラーチカイネンの3人がバンドから脱退し、その上アレキシ・ライホはCHILDREN OF BODOMの名前を使うことが出来なくなったので、残念なことに事実上これがバンドの最後のアルバムとなってしまいした。
アレキシ・ライホはダニエルと共にBODOM AFTER MIDNIGHTを結成しますが、その他のメンバーの動向は不明。
それでも私は、何年後かに、もしかしたら再びメンバーが集まり、期間限定でのC.O.Bの活動を再開するかもしれない。その可能性もゼロではないと勝手に思っていました。しかし、その僅かな望みもアレキシの死によって永久に叶わぬものとなってしまいました。
レビュー
CHILDREN OF BODOM『Hexed』(2019年)
(1)This Road
(2)Under Grass And Clover
(3)Glass Houses
(4)Hecate’s Nightmare
(5)Kick In A Spleen
(6)Platitudes And Barren Words
(7)Hexed
(8)Relapse (The Nature of My Crime)
(9)Say Never Look Back
(10)Soon Departed
(11)Knuckleduster(re-recording)
-bonus-
(12)I Worship Chaos (live)
(13)Morrigan(live)
(14)Knuckleduster (remix)
Produced by Mikko Karmila
Alexi Laiho(vo/g)
Henkka Blacksmith(b)
Jaska Raatikainen(ds)
Janne Wirman(key)
Daniel Freyberg(g)
満足度:93%
勢い良く始まる(1)「This Road」が非常にキャッチーで尚且つフックがあって、メロディアスなギターソロとキラキラしたキーボードをフィーチュアしており、この時点で本作品への手応えを感じます。そして、2曲目の「Under Grass And Clover」のイントロに衝撃を受けました! ブライトな飛翔系リフで疾走! 何て綺麗なメロディ!!こりゃ名曲だわ。久々にネオクラシカル路線を炸裂させた(3)「Glass Houses」と(7)「Hexed」も溜息が出る素晴らしさです。デス/スラッシュ色の強い(5)「Kick In A Spleen」においても往年のキラキラシンセと熱いギターソロの掛け合いが戻ってきています。
疾走チューンや激し目の曲もありますが、全体的にメロディアスでキャッチー。ボドム流Rock N' RollならぬDeath&Rollの世界を貫いています。
(11)「Knuckleduster」は新録音ヴァージョン。オリジナルは2004年にリリースされたミニアルバム『Trashed, Lost & Strungout』に収録されていました。オリジナルは地味な曲という印象だったのですが、新ヴァージョンはなかなか良い感じに仕上がっていますね。
ボーナストラックの「Knuckleduster」のリミックス・ヴァージョンについて。リミックスの方は原曲をかなり解体しているので、つまらないです。正直1度聴けばいいし、2度と聴くことはないと思うのですが曲が終わってから50秒程の無音が続いた後にまさかの隠しトラックが! こちらは1分30秒位の短いミッドチューンなのですが、なかなか叙情的な曲ですね。曲名とか調べたけど分かりませんでした。
結果的にバンドの最後の作品となってしまった本作ですが、これまでの成長と進化の過程を刻み付けた名盤であることには間違いありません。
Hate Crew!!
「Under Grass And Clover」
分かる人には分かる例えで言うと、ARCH ENEMYの「Silverwing」を聴いた時のような衝撃でした!
「Hecate's Nightmare」
ダークでミステリアスな作風のミッドチューン。
「Hexed」
ネオ・クラシカルなメロディ全開の疾走チューン!これも名曲!!