中森明菜
何日か前のことになるのですが、眠れない日があって、布団の中でうだうだしていたら、何故だか急に中森明菜さんの曲を聴きたくなりました。昔に買ったベスト盤を引っ張り出して、PC経由でiPhoneに落として聴いたのですが、それからというもの日々聴きまくっている状態です。寝ても覚めても彼女の歌が頭の中で流れているのです。
中森明菜。
1982年にデビュー。
松田聖子さんと並び、'80年代アイドルの双璧と言われる存在です。
普段の私はこのブログでアニソンやらメタルCDのレビューをしているので、「何故、明菜?」と思う方もいるかも知れません。
彼女がデビューした1982年、私はまだ小学4年生でした。当時お茶の間のTVで流れていた人気歌番組『ザ・ベストテン』や『ザ・トップテン』を見て、アイドルや歌に興味を持ち始めました。
もう1人の双璧である、松田聖子さんの歌も好きでしたが、私はどちらかと言うと中森明菜派でした。クラスの中でも聖子派と明菜派が激しく対立! いかにも清純派アイドルって感じで躍動感のある曲を元気溌剌に歌う松田聖子さんよりも、可愛いのだけれどどこか影があって、大人びた感じで時に激しく、時に切ない曲を歌う中森明菜さんに惹かれました。振り返ってみると、その頃から好みの音楽の傾向というのは今に通じるものがあると思います。中森明菜さんの曲を熱心に聴いていたのは小4から小6まで(中学以降は洋楽がメインになってしまった)。なので、その期間にリリースされた曲に特に思い入れがあります。
と言う事で、前置きが長くなりましたが今回は初期のシングルを集めた、その名も『BEST』の紹介&レビューとなります。
レビュー
中森明菜『BEST』 (1986年)
(1)(1)スローモーション
(2)(3)セカンド・ラブ
(3)(5)トワイライト-夕暮れ便り-
(4)(7)北ウイング
(5)(8)サザン・ウインド
(6)(12)SAND BEIGE-砂漠へ-
(7)(13)SOLITUDE
(8)(11)ミ・アモーレ(Meu amore…)
(9)(10)飾りじゃないのよ涙は
(10)(9)十戒(1984)
(11)(6)禁区
(12)(4)1/2の神話
(13)(2)少女A
お気に入り度:
★★★★★ ★★★★★(10/10)
1982年のデビューシングル「スローモーション」から1985年の13thシングル「SOLITUDE」までを収録。
シングル・ベストなのですが、リリース順に収録されていないのが気に入らないですね。左側の黒で書かれた数字がCDの曲順です。その隣に赤の数字で実際にリリースされた順番を記してみました。
彼女はデビュー当時はまだあどけなさが残る16歳でしたが、「SOLITUDE」リリース時にはもう19歳で、もう立派な大人です。CDの曲順も悪くはないのですが、やはりリリース順に収録してこそ、彼女のヴォーカリストとしての成長と声質の変化、そして魅力がより良く分かるわけでして。
初期の特徴として、バラード~哀愁系の曲とツッパリ系の曲をそれぞれ交互にシングル・リリースしていました。甘くて切ない「スローモーション」の後にツッパリ系の「少女A」、名バラード「セカンド・ラブ」の後に「1/2の神話」というように・・・。そして、そのギャップがまた良かったのです! レコード会社の戦略は大成功だったと言えましょう。
「少女A」

あまりに有名なツッパリ系歌謡曲。ロック調のアレンジが施されています。ホーンセクションの響きが心地良いです。クールな歌い方に惚れた!
「1/2の神話」

「少女A」に続くツッパリ路線第2弾!少女と大人の狭間で揺れ動く乙女心を歌っています。サビの直後に訪れる「誰もわたし、分かってくれない」の部分が限りなく切なくて震えます!
1983年リリースの「禁区」あたりから、急に大人びてきました。
「禁区」

ゾクゾクしますな~!
緊張感高まるイントロに続いてカッコ良過ぎるサビメロで幕開ける、ドラマティックな名曲「北ウイング」。

そして「十戒(1984)」。
明菜さんには黒のドレスがお似合いですね。

井上陽水氏が手掛けた超名曲「飾りじゃないのよ涙は」!
この声量と歌唱力、ただただ凄いとしか言いようがない!

ラテン音楽のリズムとメロディを導入した、
異国情緒溢れる「ミ・アモーレ(Meu amor é・・・)」。

そして、ミステリアスで異国情緒に満ちた名曲「SAND BEIGE-砂漠へ-」を聴く時、我々は中森明菜の声に導かれてサハラ砂漠を旅する・・・!

来生姉弟叙情哀愁三部作!
来生えつこ(作詞)&来生たかお(作曲)のコンビによる「スローモーション」・「セカンド・ラブ」・「トワイライト-夕暮れ便り-」の3曲を私が勝手にこう呼んでます!!
一言で言うと、切ない美メロ曲。
この3曲は曲全体の雰囲気は勿論のこと、歌詞やメロディ、ヴォーカルに切なさと哀愁、そして憂いが滲み出ており聴き手をセンチメンタルな気持ちにさせます。
この3曲は中森明菜さんが16~17歳という、少女から大人へなる時期に制作されたからこそ、最高に輝きを放っていたんじゃないかと思います。これより後、大人になってからだとまた歌い方や表現力も変わってきたでしょうし。
「スローモーション」

「セカンド・ラブ」

「トワイライト-夕暮れ便り-」

超ドラマティック!!
哀愁漂うマイナー調のメロディがとにかく泣けるわけですよ。
バックで躍動するストリングスのアレンジも非常に美しいです。
明菜さんの歌唱力・繊細な表現力も凄すぎるッ!!
それにしても、かつての歌番組は生演奏が主流で、今考えるとこれはとても贅沢なことですよね!
おわりに
中森明菜さんの『BEST』に収録された曲の中で特に好きな曲をピックアップして紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? 初期の作品には自分の感性に合う曲が多く、しかも名曲揃いということもあって、毎日のように聴いております。これを機に、'90年代以降の彼女の作品も聴いてみようと思いました。今回紹介した曲の中に、皆さんも気に入った曲があればいいなと思います。
それでは、また!