ダークでメランコリック!
今日はICED EARTHの3rdアルバムを紹介します。
またもやメンバーチェンジがあり、ヴォーカルがマシュー・バロウに変わっています。(あと、ドラム氏も・・・)
このマシュー・バーロウがなかなかの実力者で、これでようやくリーダー、ジョン・シェイファーの作る曲を120%表現することの出来るヴォーカリストがバンドに加入したと思わずにはいられません。
スラッシュ・メタル調の吐き捨てヴォーカルもと激しい咆哮、そして歌い上げるスタイルも難なくこなしております。
本作にはダンテの『神曲』より「地獄篇」をテーマにした16分26秒の超大作「Dante's Inferno」が収録されています!
レビュー
ICED EARTH『Burnt Offerings』(1995年)
(1)Burnt Offerings
(2)Last December
(3)Diary
(4)Brainwashed
(5)Burning Oasis
(6)Creator Failure
(7)The Pierced Spirit
(8)Dante's Inferno
Produced by Tom Morris & Jon Schaffer
Matthew Barlow(vo)
Jon Schaffer(rythm guitar / lead guitar)
Randall Shawer(lead guitar)
Dave Abell(b)
Rodney Beasley(ds)
満足度:84%
美しいピアノで始まり、突如不穏な空気に包まれて疾走する(1)「Burnt Offerings」はIRON MAIDEN風のリフを覗かせながらも、よりヘヴィでダークでメランコリックな世界観を描き出し、加えて混声コーラスも登場するという7分台の大作で、非常にドラマティック!
続く(2)「Last December」と(3)「Diary」も素晴らしい出来で、1曲の中に静と動の緩急をつけるというお得意の手法を最高の形で聴くことが出来ます!!
スラッシュ色は減りましたが、相変わらず細かく刻まれるギターリフは生々しく重く、攻撃性は保たれています。
そしてマシュー・バーロウのヴォーカルは本当にこのバンドに合っているなあと改めて実感しました。
それだけに、アルバム中盤での中だるみが残念・・・!
ラストを飾る超大作「Dante's Inferno」はこの時点でのバンドの集大成とも言うべき傑作で、これでもかと言う程に劇的展開が待っています!
↓再発ジャケはこんな感じです!
「Diary」
「Dante's Inferno」