六弦アリス 「紅蓮の少女 ~その名を呼ぶは、死神なり~」(2008年)
(1)覚醒少女
(2)白の慟哭
(3)ジプシー・クイーン
(4)HAZARD
(5)誓いの満月
(6)メシアの奏
(7)紅蓮の少女 ~その名を呼ぶは、死神なり~
(8)Lullabye For Alice
六弦A助(programing)、櫻井アンナ(vo)
98点
Hiroです。
今日は六弦アリスさんの6thアルバムを紹介します。
名盤です!! タイトルも凄いですよね!!
ストーリーは、「ペスト菌に冒された街を救ったジプシーの少女アリスとその母親が、助けた人々に無実の罪を背負わされ、その果てに魔女として裁かれてしまう。紅蓮の炎の中で、少女アリスは母の意に反して世代を超えてまで人間への復讐を強く誓う・・・」(旧オフィシャルサイトより引用)という、凄絶なものです。
そのコンセプトに負けず劣らず、楽曲も素晴らしいです。耽美で美麗、そしてクサいメロディが乱舞する中、激しくも切ない慟哭音楽が展開されていきます。サウンドもこれまで以上にリアルになりました。また、櫻井アンナ嬢のヴォーカルの表現力が更にパワーアップしています!!
冷気を纏ったシンセと荘厳なクワイアで疾走する、メロディック・メタル(2)「白の慟哭」で、
思わずガッツ・ポーズ!
ギター・ソロのエモーショナルさは相変わらずですね。
もはや、打ち込みの域を超えています。
ゴシカルな雰囲気の(3)「ジプシー・クイーン」は民謡風のメロディを奏でながら優雅に展開。
ストリングス+ギターのヘヴィ・リフで疾走する、(4)「HAZARD」もキラー!!
リリカルで歌メロがキャッチーな(5)「誓いの満月」も切なくて泣ける名曲です。
大好きな曲です!!
アコーディオンが登場する(6)「メシアの奏」はメロディがタンゴっぽく、歌メロもキャッチーなのですがストリングスのアレンジや途中のソプラノ・ヴォイスが効いて実にドラマティック!!
タイトル・トラックは超絶キラー!!
キャッチーなサビメロで始まり、アコースティック・ギターがテーマを紡ぎ、冷たいシンセと荘厳なクワイアで疾走 → インダストリアル的なシンセ・リフとヘヴィなギター・リフをバックに唄われる1st ヴァース → 2ndヴァースからクサメロになり、再び疾走してサビで大爆発!! → 泣きのギター・ソロ → SE→ 生音にしか聴こえないほどにリアル過ぎるアコースティック・ギター → 再び疾走 → 終盤はソプラノ・コーラスが美旋律を唄い上げ、最後の最後で再びアコースティック・ギターでリスナーに血の涙を流させるッ!!
激しくも哀しい、超一級の慟哭チューンと言えるでしょう。
少女アリスの魂の叫びを表現しきっている、櫻井アンナ嬢のヴォーカルも凄まじいものがあります。
母の、娘アリスへの想いがひしひしと伝わって来るバラード(8)「Lullabye For Alice」で幕を閉じるという構成も、大変素晴らしいです。
名作ここにあり!!
これは再発するべきです。
何で再発しないのでしょうか!?
もっと多くの人にこの作品の素晴らしさ、いやクサさを知って欲しいです。
お・ま・け
『紅蓮の少女 -Chaotic Destiny-』
(1)Chaotic Destiny
(2)死して尚、キミを忘れず
イヴェント会場で限定で配布されたCD。
(1)は本編のあらすじと後日談的な内容の切ないハード・チューン。
本編に入らないのが勿体無いですね。
(2)は本編のテーマを奏でる美しいインスト。