六弦アリス 「迷イノ森、夢十夜。-凛トシテ-」(2011年)
(1)鍵猫時計塔はもうすぐ0時
(2)ムーンライト症候群
(3)回転木馬は逆回り
(4)眩暈ハ散リ行ク桜ニモ似テ
(5)星屑少女は迷宮入り
(6)緋のローレライ ~R.I.P. Edit~
(7)凛として
六弦A助(programing)、櫻井アンナ(vo)
ゲスト参加:Youki(g)
92点
Hiroです。
先日紹介した、六弦アリスの『迷イノ森、夢十夜。-人トシテ-』。
今日はそれと対になる作品、『迷イノ森、夢十夜。-凛トシテ-』を紹介します。
(1)「鍵猫時計塔はもうすぐ0時」はオルゴールによるイントロからストリングスがドラマティックに響き渡ります。ミドルテンポのファンタジックな曲ですが、哀愁もあり、じわじわと盛り上がります! アンナ嬢のヴォーカルが美しい・・・!
(2)「ムーンライト症候群」はヴァイオリンによる美旋律とアンナ嬢の気だるさ漂うウィスパーヴォイスが実に心地よい、メルヘンチックな曲。現実逃避してる歌詞も含めて、凄く好きな曲です。隠れた名曲!!
(3)「回転木馬は逆回り」。作曲はEtherのRyo氏。リズムがやや複雑で、少し暗い感じのミドルチューンです。途中、ジャジーな展開もあります。歌メロは切ないですね。
(4)「眩暈ハ散リ行ク桜ニモ似テ」はイントロから和の雰囲気が漂い、そのままキャッチーでメロディアスなリードギターが炸裂! 和風メロディアスロックで、サビメロも一度聴いたら忘れられないほどに強力で、しかもサビメロのバックで奏でられるメロディアス過ぎるギターリフもたまりませんッ! 名曲!!
(5)「星屑少女は迷宮入り」はシンプルなバンドサウンドによるミドルチューン。フックのあるユニークなリフが印象的。
(6)「緋のローレライ ~R.I.P. Edit~」。こちらは、5thアルバム『緋のローレライ code;Я』に収録されていた疾走キラーチューンの新録音!! 曲中繰り返し登場する、シンセによる美しいフレーズには溜息が出ますね。歌詞が一部変わっていて、アンナ嬢の歌い方もオリジナルに比べて、憂いに満ちています。エンディングに叙情的なギターソロが追加されました!!
(7)「凛として」は短いピアノのインストで、一瞬人の声が・・・。
こちらも、「人として」同様、逆再生することで、【嫉妬】・【憤怒】・【怠惰】という、
七つの大罪に関する言葉が聞こえます!
『迷イノ森、夢十夜。-人トシテ-』に比べて、あまりドロドロした感じがしないのは歌詞やサウンドにファンタジー的なアプローチをしているからでしょうか。キャッチーで美しいメロディを堪能することが出来る1枚となっています。
2009年から展開して来た『Omen of Seven』シリーズは
本作を持って、その終わりを迎えるのでした。