『暁美ほむらは明日から頑張る』とは?
『まんがタイムきらら☆マギカ』にて連載されていた、宇城はやひろ先生の作品です。まどかを救うために、何回も何回も時間を巻き戻しているうちに、本来のモチベーションを保てなくなってしまった、暁美ほむらの物語です。魔女が現れようとも、本命のワルプルギスの夜が襲来しようとも、何だかんだと理由をつけてはこたつから出ないほむらちゃん。これも来るべき時に備えるためと、あえてダラけるほむらちゃん。そして彼女は誓うのです。「次の時間軸では本気を出す・・・!」と。ソシャゲにはまったり、嵐の日には魔女退治をサボったり、まどかの前では良い所を見せようとしたり・・・。内容が面白いので、単行本が出たら必ず買おうと思っていました。それに、私は宇城先生の描く、人間くさいほむらちゃんが大好きなんですよね。
表紙の、“どや顔”ほむほむが最高に可愛いですね!
お気に入りです!!
描き下ろしが良い!
連載分にプラスして、新規描き下ろしもあります。
まず、カバー下にはコミック本編第4話の後日談。
そして、巻頭カラーでは、ほむらがダラダラするようになった理由が描かれます。ほむらの生活には敢えて、ダラダラする時間も必要だったのです。しかし、本編を読めば分かるように、彼女の心は徐々に堕落していき・・・。
明日から頑張る!
この作品の中の暁美ほむらは自分本位でだらしなくて、どことなく自暴自棄です。だから、「明日から頑張る!」と言っても、どこか投げやりに聞こえてしまいます。言い訳や逃げにしか聞こえません。それでも、心のどこかではまどかを救いたいと願っていたり、マミさん達と一緒にワルプルギスの夜と戦いたいと思っているのです。色々な出来事があるのですが、最終回では全てを出し切って、やり切ります。と言っても、ワルプルギスの夜には叶わないのですが・・・。それでも、彼女は叫びます。「そしてまた明日から頑張るわ!」と。これは次に繋がる決意です。ここには自暴自棄になってだらしない、暁美ほむらの姿はありません。理由があって、ダラダラしていたけど、最後には復活するのです。まどかを救いたいという願いを、決して忘れてはいませんでした。
あとがきに感動!
あとがきを読むと、宇城はやひろ先生が『まど☆マギ』に受けた衝撃というものが痛いほどに伝わってきます。あとがきの中で、この作品が生まれた経緯というか理由が書かれています。『まど☆マギ』を観た先生は、暁美ほむらが余りにも頑張り過ぎていることが気になって、どこかで彼女をダラダラさせて、ストレスを発散させてやらなければ・・・と思ったそうです。優しい! 何て優しいんでしょう!!
『まど☆マギ』ファンの方、特にほむほむファンの方はチェックしてみて下さい!