たまにはスラッシュメタル!
今日紹介するのはアメリカのテネシー州出身のパワー/スラッシュ・メタル・バンド、INTRUDERが1987年にリリースしたデビュー作です。巨木で人が首を吊っているという趣味の悪い不気味なジャケットでした。2005年にジャケットをリニューアルしてボーナストラックを収録した再発盤がリリースされましたが、首吊りは変わらずでしたな・・・。ちなみに、上のジャケットは再発盤のものです。
レビュー
INTRUDER『Live To Die』(1987年)
(1)Cover Up
(2)Turn Back
(3)Victory In Disguise
(4)Live To Die
(5)Kiss Of Death
(6)Cold-Blooded Killer
(7)Blind Rage
(8)T.M. (You Paid The Price)
Produced by Tom Harding
Jimmy Hamilton(vo)、Arthur Vinnett(g)、Todd Nelson(b)、
John Pieroni(ds)
お気に入り度:
★★★★★ ★★☆(7.5/10)
悪趣味なジャケットですが、内容の方は割とまともで、カッコ良くてダークな雰囲気の良質なスラッシュ・メタルをやっています。アメリカ産なのに欧州の薫りが漂っています。曲の展開も良く練られていて飽きさせません。スローパートと疾走パートの対比が見事な(3)「Victory In Disguise 」や憂いを帯びたアコースティックギターのイントロから一転して疾走していく、ドラマティックな(5)「Kiss Of Death」はまさに本作のハイライト!! この曲に限っては正統Heavy Metalの要素も濃く、初期METAL CHURCHのようなテイストあり。全体的にテクニカルかつ流麗に弾きまくるギターも素晴らしいですな。音質は今ひとつだし、モタり気味のドラムが気になるところではありますが、気持ちよく聴けるB級スラッシュの名盤ではないでしょうか。ちなみに、ヴォーカルは吐き捨て型ではなくて、やや上擦り気味のハイトーン・ヴォーカル。
<Kiss Of Death>
ただ残念なことに、Amazonでは在庫がない(涙) おまけにiTunesの配信版は3rdとEPのみ・・・。