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水樹奈々と「まどマギ」が好きなメタラーです! 音楽、食べ物、アニメ・・・他、自分が感動したり良いと思ったことを書いていきます。         このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

【レビュー】X 3rd Album『Jealousy』



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Jealousy REMASTERED EDITION

X『Jealousy』(1991年)

(1)Es Durのピアノ線
(2)Silent Jealousy
(3)Miscast
(4)Desperate Angel
(5)White Wind From Mr.Martin~Pata's Nap~
(6)Voiceless Screaming
(7)Stab Me In The Back
(8)Love Replica
(9)Joker
(10)Say Anything

TOSHI(vo)、HIDE(g)、PATA(g)、TAIJI(b)、YOSHIKI(dr / piano)


Hiroです! 

2016年最初のCDレビューはXの3rdアルバムです!!


(1)「Es Durのピアノ線」はYOSHIKIのピアノをフィーチュアした短いインストで、アルバムの序曲として、あるいは次の「Silent Jealousy」への布石としての役割を果たしています。途中からストリングスも加わってくる非常に美しい曲なのですが、メロディーに浸り始めたところで、一気に雰囲気をぶち壊されます! 実にYOSHIKIらしいというか。この曲単体としても素晴らしいし、強烈!!


(2)「Silent Jealousy」は欧州的な美旋律と切ない歌メロが強烈な、X最強の楽曲で、メタル史上に残る超名曲。これぞ、キラー・オブ・キラー!! これぞ、神曲!! これぞ、美旋律の宝庫!! 全メタラー必聴
 
いや、全音楽ファンは必聴だろう!!


イントロでピアノが優しくサビのメロディを弾き終わると同時に、バンドが激しく疾走開始! ほどなくして美しいツインリードが炸裂! 曲はザクザクと激しく疾走し、ヴォーカルが登場。かっこいいAメロを繰り返した後、切なさがたまらないBメロへ。ここでも、絶妙のタイミングで切り込んでくるツインリードが強烈だ! そして、オーケストラサウンドに包まれて狂おしいほどに泣けてくるサビへ突入! このサビメロが心の琴線を激しく揺さぶる! その後、曲はサビの余韻を引きずりながら一度スローに。再び疾走し、強烈なツインリードを炸裂させると、スピードダウン。ここで、YOSHIKIによる英詞の語りが入る。この部分のTAIJIのベースプレイが凄ぇかっこいいので、聴きのがすな! 語りの最後から美しいピアノ・ソロが入り、ドラマティックに盛り上げたところで美旋律で構築された神ツインリードが炸裂する・・・! バックではオーケストラサウンドが曲を包み込む! やがて訪れる2回目のサビでは更にドラムが大暴れ! サビメロを奏でるツインリードがエンディングに向かって疾走し、曲はオーケストラと交わりながらクライマックスを迎える・・・!!

完璧だ。

それ以上の言葉が見つからないです。

後にリリースされた、YOSHIKIの半生を綴ったとされる30分の大作「ART OF LIFE」のプロトタイプと言ってもいいかもしれません。





(3)「Miscast」はHIDEによる、カッコいいハードロックです。リフが最高にクールで、曲の展開もスリリング。歌メロやコーラス部分もカッコいいですね。キャッチーなギターソロもいい!

youtu.be

 


(4)「Desperate Angel」はTAIJI作の疾走感溢れるアメリカンなノリのロックンロール曲! これが実にカッコいい!! 間奏部分のHIDEとPATAによるギターバトルやTAIJIのクールなベースもスリリング!

youtu.be



(5)「White Wind From Mr.Martin ~Pata's Nap~」は次の「Voiceless Screaming」への繋ぎの曲で、PATA氏によるアコギの短いインスト曲。穏やかでホッとするような素敵な曲です。

youtu.be



(6)「Voiceless Screaming」はTAIJI作曲の哀愁のバラードです。YOSHIKIが作るバラードとは違って、こちらはアコースティックギターがサウンドの要となっていて、そこにストリングスやフルートを絡ませていくアレンジとなっています。この曲では殆どのギターをTAIJIが演奏していて、その繊細でエモーショナルなプレイの素晴らしさは言葉になりません。その演奏はHIDEをして「俺には弾けない」、PATAも「TAIJIほど上手くは弾けない」と言わしめたほどとか。作詞はアルバムのレコーディング中に喉を潰してしまったTOSHIが自身をモデルに書いています。まさに、声無き叫び。魂を震わせるようなヴォーカルを表現しています。

youtu.be




(7)「Stab Me In The Back」ライヴでは昔から演奏され、オムニバス版にも収録されていた怒涛のスラッシュ・チューンでこのアルバムに入っているのはリメイク・ヴァージョンです。。滅茶苦茶クールなリフと壮絶なツーバスで激走! 最高だぜ! X史上最速の曲で、テンポ200! Wikipediaによれば、1分間につき、ドラムを800発近く叩いているそう!! HIDE曰く、「YOSHIKI殺し」とのこと。

youtu.be



(8)「Love Replica」。HIDEによるインスト曲でギターが甘美なメロディを奏でていきます。女性のフランス語のナレーションや舞踏会風のメロディ、不思議なリズム音・・・とゴシカルな要素もたっぷり。とても好きな曲です。

youtu.be

 


(9)「Joker」はHIDEらしいポップでキャッチーなロックンロール。前作『BLUE BLOOD』にも「Celebration」という、HIDEによるロックチューンが収録されていましたが、「Joker」もそれに勝るとも劣らぬ名曲です!! 強力だ!!

youtu.be





(10)「Say Anything」はYOSHIKIによる8分を越えるバラードの大作。しかも、超名曲です。もうね、完璧過ぎて、言葉になりませぬ。美旋律の宝庫ですよ。泣きのメロディを奏でるストリングス、ピアノ、ギター。それをバックにエモーショなるに唄いあげるTOSHIのヴォーカル。エンディングではYOSHIKIの英詞の語りと共に感動の余韻を残しながらフェードアウトしていくのですが、それもまた美しいのです。

youtu.be

 

 

全10曲。そのうち、インストが3曲。YOSHIKIの曲の割合が減り、他のメンバーがメタルではなくてハードロックな曲を書いているため、前作と比べてしまうとメタル色は減ったかなと。良く言えばヴァラエティに富んだ内容っと言ったところでしょうか。

でも、YOSHIKIさんは最強のインスト「Es Durのピアノ線」、最強のスラッシュである「Stab Me In The Back」、最強のバラード「Say Anything」、そしてメタル史上・音楽史上に残る超名曲「Silent Jealousy」をこのアルバムに提供しているので文句の言いようがありませんが。

このアルバムは当初2枚組としてリリースされる予定でした。その場合、30分の大作「ART OF LIFE」、「Standing Sex」、「Sadistic Desire」(リメイク)が収録されていたはずです。しかし、リリースまでにレコーディングが間に合わずに結果として『Jealousy』は1枚でリリースされたのでした。

「ART OF LIFE」はともかくとして、「Standing Sex」と「Sadistic Desire」は激しい曲なので、この2曲が収録されていたらアルバム全体の印象はまた違ったものになっていたかもしれません。

 

Jealousy REMASTERED EDITION

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