BANG YOUR HEAD!! ~激しく頭を振りまくれ!~

水樹奈々と「まどマギ」が好きなメタラーです! 音楽、食べ物、アニメ・・・他、自分が感動したり良いと思ったことを書いていきます。         このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

SLAYER(スレイヤー)4thアルバム『South Of Heaven』レビュー



スポンサーリンク

「速い曲をやるのに飽きた」


今日紹介する4thアルバム『South Of Heaven』リリース時のSLAYERの故ジェフ・ハンネマンの言葉です。

これまでの作品と違って、スロー・テンポやミドル・テンポの楽曲が目立つ作品ですが、SLAYER側に言わせれば、これは意図的にしたことのようです。

ジェフはまた、「速さを極めた前作『Reign In Blood』を超えることが出来ないのは分かっていた」とも言っています。

そういう訳で、リリース当時はファンの間で物議を醸し出した問題作でした。

禍々しく邪悪さに満ちたアルバム・ジャケットも最高でしょ!

レビュー


↓画像リンク先はAmazon

South of Heaven



SLAYER『South Of Heaven』(1988年)

(1)South Of Heaven
(2)Silent Scream
(3)Live Undead
(4)Behind The Crooked Cross
(5)Mandatory Suicide
(6)Ghosts Of War
(7)Read Between The Lies
(8)Cleanse The Soul
(9)Dissident Aggressor
(10)Spill The Blood

Produced by  Rick Rubin & SLAYER

Tom Araya(vo/b)、Jeff Hanneman(g)、Kerry King(g)、Dave Lombardo(ds)

お気に入り度:
★★★★★ ★★★(8/10)

 

 
何と言っても、タイトル曲「South Of Heaven」! 邪悪な瘴気が漂ってくるかのようなこのイントロのリフは一度聴いたら忘れられません。おどろおどろしさ全開なのに、グルーヴ感もある! アルバムのオープニングにこのようにスローかつドゥーミーな曲を持ってきたことにSLAYERの絶対的な自信が伺えますね。ライヴでこの曲のイントロが流れた時の観客の沸き方が全てを物語っている名曲です!! 



そして、剃刀のように刻まれるギターリフが超絶かっこいい疾走チューン(2)「Silent Scream」への流れは鳥肌モノ!! この曲はジェフ・ハンネマンとケリー・キングによるギターソロの応酬がスリリング!!


SLAYERらしからぬ正統派Heavy Metalのノリで疾走し、トム・アラヤが吐き捨てるヴォーカルではなくて、きちんと“唄う”(4)「Behind The Crooked Cross」は隠れた名曲ですし、ライヴでもお馴染みのミドル・チューン(5)「Mandatory Suicide」も邪悪なリフとグルーヴ感が強烈です!



「これぞ、SLAYER!」的な緩急の妙が炸裂し、後半にはメロディアスなソロも登場する疾走チューン(6)「Ghosts Of War」も最高!!


まとめると、良くも悪くも1曲目の「South Of Heaven」が余りにも強烈過ぎるアルバムです。

この曲でSLAYERは新境地を開拓することに成功しました。

また、スローになったと言っても、アルバムにはちゃんと爆走スラッシュ・チューンもあり、スロー/ミドル・チューンとの割合は半々と言ったところですね。

美しいアルペジオから始まる(10)「Spill The Blood」は新しい試みですが、完成度という点ではあと一歩という感じ。

そして、JUDAS PRIESTのカヴァーである(9)「Dissident Aggressor」の出来も悪くはないのですが、結果としてアルバム全体の緊張感を下げてしまっているのが残念!

South of Heaven

South of Heaven

  • スレイヤー
  • メタル
  • ¥1400