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スラッシュ・メタルの全ての要素を封じ込めた、エクストリームミュージックの聖典!!SLAYER(スレイヤー)3rd アルバム『Reign In Blood』レビュー



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邦題「血の王朝」


Hiroです!

ダウンロードフェスが終わってからも、SLAYERロスを癒すために彼らの曲を聴きまくっている毎日です。

今日ご紹介するのは『Reign In Blood』!!

アルバム3作目にしてSLAYERのメジャーデビュー作です。


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全10曲で30分弱という長さででありながら、極限まで突き詰められたスピードとパワー、攻撃性、そして邪悪で猟奇的なアティテュードを封じ込めた、まさにスラッシュ・メタルの聖典とも言うべき作品で、後のデス・メタル / ブラック・メタル等のエクストリーム勢に与えた影響は計り知れないものがあります。


メジャーデビューと言っても、当時はアートワーク共に歌詞が過激過ぎるという理由で、発売に至るまでも一筋縄では行かなかったようです。

1986年、3rdアルバム『レイン・イン・ブラッド - REIGN IN BLOOD - 』を発表するが、「歌詞が過激過ぎる」という理由から(ナチスの虐殺者ヨーゼフ・メンゲレについて歌った『エンジェル・オブ・デス』が特に問題視された)、コロムビア・レコードがアメリカ国内の配給を拒否[4]。その後、当時ワーナーグループ傘下だったゲフィン・レコードからの配給が決定、無事発売(しかし議論の結果このレコード会社のリリース表にはこのアルバムの名は記載されていない)
スレイヤー-Wikipediaより引用

 

レビュー


SLAYER『Reign In Blood』(1986年)

(1)Angel Of Death
(2)Piece By Piece
(3)Necrophobic
(4)Altar Of Sacrifice
(5)Jesus Saves
(6)Criminally Insane
(7)Reborn
(8)Epidemic
(9)Postmortem
(10)Raining Blood

Produced by Rick Rubin & SLAYER

Tom Araya(vo/b)、Jeff Hanneman(g)、Kerry King(g)、Dave Lombardo(ds)

お気に入り度:
★★★★★ ★★★★★(10/10)


(1)Angel Of Death

SLAYERと言えばこの曲!!

スラッシュ史上、いやメタル史上に君臨する超名曲で、恐ろしい程のスピード、暴力的なサウンド、そして緩急織り交ぜた楽曲の構成は完璧過ぎるッ!

この曲は構成上3つのパートに分けられます。

超絶カッコいいリフが炸裂、超疾走している1分38秒位までの前半。
所謂、この曲のメインのパート。
イントロでのトム・アラヤの絶叫の凄さもこの曲を語る上で外せません!

ミドルテンポで進行していく中間パート(~3分34秒)。
不穏極まりない(それでいて実に印象的な)リフ、ギター・フレーズで攻めていきます。

ここで敢えて、一度テンポを落としているという点が流石だなと思います。

そうすることで、前後の疾走パートをより際立たせていると思うのです。

そして3分35秒からエンディングまでの後半部分。
それまでのミドルテンポから一転し、ジェフ・ハンネマンとケリー・キングによる狂ったようなギターソロが炸裂!
これは凄まじいです!!
ギター・ソロが終わり、曲のエンディングに突入する直前でデイヴが高速でツー・バスを刻むだけの箇所があるのですが、このアレンジも素晴らしいですね!!



(2)Piece By Piece

ミドルテンポのイントロから爆走!
わずか2分の中にスラッシュ・メタルの魅力を凝縮して突っ走ります。
ピスバピース!!



(3)Necrophobic

1分40秒という、本作で最も短い曲です。
超高速リフが襲い掛かかってきますが、その中でも緩急つけてくるのは凄い。
余りにもエクストリーム過ぎて、もはやデスメタルかと!?



(4)Altar Of Sacrifice

これもイントロがめちゃくちゃカッコいい!
後半スローダウンして次の「Jesus Saves」に繋がっていくのですが、そこがまた邪悪な雰囲気に満ちていていいですね。



(5)Jesus Saves

スローなイントロから一転し、マシンガンの如きリフで爆走。
もう、制御不能って感じでそれがいい!
ギターソロも狂ってる!

(6)Criminally Insane

スネアとバスドラ、そしてライドの刻みでスローに幕開け。
勿論、途中で疾走します!
この曲も緩急のつけ方が見事ですね。



(7)Reborn

ひたすら畳み掛け、疾走していくカッコいいスラッシュ・チューン。
トム・アラヤのヴォーカルが余りにも速過ぎて笑っちゃうレベル!



(8)Epidemic

クールなドラミングから雪崩れ込み、疾走していきます。
デイヴのドラムの上手さが分かる1曲かと。
狂気のギターソロの後に一度スローダウンして、再び爆走していくのが好き。


(9)Postmortem

前半は重量感のある禍々しいミドル・テンポで攻めます!
このリフが破壊力あり過ぎ!!
曲の半ばで徐々に加速していき、後半は狂ったように爆走していくという、鳥肌モノの展開が待っている屈指の名曲!!

(10)Raining Blood

「Postmortem」のエンディングから繋がります。
最初の雨と雷、そしてドラムの音が本当に不気味なんですよね。
まるで、本当に血の雨が降っているみたいな感じを出していて。
あまりにも有名なあの邪悪なリフが始まり、狂ったように疾走!
緩急をつけながら禍々しいフレーズを挿入しつつ、曲は終焉に向かって爆走!!
エンディングでは血の雨が・・・!
「Angel Of Death」と並んで、本作を代表する名曲です。

 

まとめ


メジャーデビューとリック・ルービンによるプロデュースで劇的にサウンドの質が向上し、それに比例して作品の禍々しさも増しました。

信じられないことに、今聴いても、古臭さは微塵もありません。

とても、33年前の作品だとは思えませんね。

この作品がリリースされてから現在に至るまで、よりファストで、よりエクストリームで、よりヘヴィな作品が沢山世に出て来ましたが、『Reign In Blood』ほど邪悪で猟奇的で暴力的で、完璧な作品は無いと言っても過言ではありません!!

しかし、ただ速くて暴力的なサウンドというだけでは、30年以上もエクストリームミュージックの頂点に君臨することはできません。

そこには練りに練りこまれた楽曲の魅力があるのです。

優れた演奏力に裏付けされた、凄まじいインパクトを放つ名リフの数々。

禍々しくも、強烈に惹き付けられるフレーズ。

そして、強引にして絶妙な緩急のつけ方。

「Angel Of Death」で始まり、「Raining Blood」で終わるというアルバムの構成も実に素晴らしいですし、サウンドと過激な歌詞とアートワークが三位一体となって聴き手を暗黒の世界へ誘うのです。

聴くべし!!

Reign In Blood

Reign In Blood

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