六弦アリス 「夢想演舞 月之理」(2010年)
(1)家を忘れて三千里(春の氷精)
(2)月光ソクラテス(ルーズレイン)
(3)危険なゆらめき(メイガスナイト)
(4)夜更かしチルドレン(可愛い大戦争のリフレーン × いたずらに命をかけて)
(5)美鈴革命(明治十七年の上海アリス)
(6) -Silence-(ラクトガール ~ 少女密室)
(7)守るべきもの(月時計 ~ ルナ・ダイアル × メイドと血の懐中時計)
(8)仄暗く紅 (亡き王女の為のセプテット)
六弦A助(programing)、櫻井アンナ(vo)
ゲスト参加:Youki(g)at Tr.8
90点
Hiroです。
今日紹介するこの作品は、上海アリス幻樂団による、
東方Projectの音楽をアレンジしたアルバムです。
通称、“東方アレンジ” と呼ばれ、
多くの同人サークルが東方の楽曲を様々なスタイルにアレンジして発表しています。
六弦アリスも、これまでにいくつかのコンピレーション・アルバムに東方アレンジ曲を
提供してきましたが、ここに来て遂にフル・アルバムの登場となりました。
しかも、既発曲は一切無し!
副題は、<-Fairy tale for fantastic children->。
曲名の後、括弧内に記してあるのが原曲のタイトルです。
全曲がヴォーカル曲として生まれ変わり、そのアレンジのセンス流石としか言いようがありません。曲のスタイルも透明感のあるハードポップから、パワーバラード、スラッシュ、混声合唱をフィーチュアしたシンフォニック・メロスピ・・・と幅広くやっています。
しかもこのクオリティの高さ!!
キラキラしたシンセの音色と原曲由来の和風旋律が聴き手の琴線を刺激して行きます。原曲を知らなくても、全く問題なく、純粋に六弦アリスの新曲として楽しめる内容になっています。
個人的には穏やかなラウンジ系のイントロから和風メロディで疾走して行く(4)「夜更かしチルドレン」、畳み掛けるヴォーカルとドラマティックなサウンドが特徴の(6)「 -Silence-」、
疾走メロスピの(8)「仄暗く紅」が特にお気に入りです。