ベルマークは昭和の遺産
今日はベルマークの闇について語ります!
うちの娘が小学生なので、何かしらのPTAの役員・係にならなければならないのですが今年はベルマーク係をやることになりました。
私も自分がまだ小学生だった頃、家庭にあるベルマークを集めて学校に持って行った記憶があります
ベルマークは1960年に、教育環境の整ってない地方の学校を援助するために、協賛企業が売り上げの一部を寄付するシステムとしてスタートしたのが始まりらしいです。
商品のパッケージについているマークを切り取り、種類ごとに分類して集計するという超アナログなシステムは今現在も全く変わってません。
で、このベルマークを集めるとどうなるか?
学校の備品購入に当てられます。
どのような仕組みとなっているかと言うと、
- 各家庭で集めたベルマークを学校に持ち寄る。
- PTAの役員が仕分け・集計する。
- ベルマーク教育助成財団に送付。
- ベルマーク1点が1円に換算されて学校のベルマーク預金になる。
- 協賛会社は、財団からの報告を受け、点数に応じた金額をPTAの口座に入金する。
- その預金で自分たちの学校に必要な教材備品を協力会社から購入すると購入金額の10%がベルマーク財団に寄付される。
この仕組みの<1>と<2>を保護者がやるわけです。
ここで、気をつけなくてはいけないことがあって、それは、収集活動は基本的に学校単位ということです。
個人では換金できません。
なので、学級で集めたとしても、最終的に学校単位で合算しなくては財団に送ることができないのです。
以前、長男が小学生の時もやって、その時も感じたことなのですが。
昭和ならいざ知らず、ネット環境の発達した現在、このベルマークのシステムはデメリットしかなく、保護者を苦しめるだけの存在!
と断言してしまいます。
その理由は2つ!
- 仕分け・集計が超面倒くさくて大変。
- コスパが悪過ぎる。
仕分けと集計が面倒くさすぎてクソ!
ベルマークの集計の仕方なんですけど、本当に気が狂いそうなくらいに面倒くさいんですよ。
集めるのは簡単ですよ。
お家にあるベルマークを切り取って学校に持ってきてね~って呼びかければ、子どもは大喜びで集めようとしますし、実際に大量に集まります。
回収されたベルマークを係、PTA役員が手分けして、企業ごとに分類します。
協賛企業は全部で約60社。
ベルマークは1センチ四方の小さなものが多いですから、大変細かい作業となります。
セロファンみたいなのに印字されているのなんて、切り取るとそれ自体が丸まっちゃったりするし、風で吹き飛ぶしで超大変です。
で、これをさらに、点数ごとに分類します。
一説では、ベルマークの種類は約2000種類あるそうです。
次に種類・点数ごとに分類されたベルマークを、、セロテープで台紙に貼りつけ、それぞれの点数を集計します。
台紙に貼ったベルマークを「企業ごとの専用の袋」にまとめて入れ、財団に郵送します。
このとき、各点数の枚数や合計点数を計算して、所定の記入欄に書き込みます。
なお、この「企業ごとの専用の袋」は財団から取り寄せる必要があります(他社の袋を流用することは厳禁)。
めんどくせー!!
クソ過ぎる!
企業ごとに分類して、それをさらに点数ごとに分類して、集計して、専用の袋に入れてって、こりゃもはや内職じゃん。
子どもはね、ベルマーク集めて持ってきてね~って言われたら、めっちゃ頑張りますよ。
たくさん持って行った方が偉い気がしてね。
私自身もそうだったなあ。
やっぱり沢山持って行きたいから頑張って集めていましたよ。
でもね、ベルマークを回収し、分類し、点数を計算してという気の遠くなるような作業を平日の昼間とかに役員の親御さんが集まって黙々とやるわけですよ!
時給貰わなきゃやってられんわ・・・ってなりますよね!
とにかく、あまりにも費用対効果が悪いです!!
コスパ最悪!!
ITが発達してあらゆる情報処理やサービスがスマホ1台で簡単に出来るこのご時勢に、何で、こんなアナログな手作業をしなきゃならないのでしょうか?
馬鹿なの?
もう止めちゃえよ!
もうね、暴言しか出てきません。
自分の小遣いから2000円払うから免除してくれ!
ある親御さんはこのPTAの作業をするためにわざわざ貴重な有給をとる方もいます。
ホント、あほらしいですよね。
無くなって欲しいです。
コスパ悪いんで、PTAの活動から除外して欲しい。
何でなくなんないんですかね?
PTA会費集めてるんだから、それで設備投資すればいいじゃなですか。
ベルマークはメルカリやヤフオクで取り引きされている!!
事実です。
これ、意外と需要があって購入する人がいるんですね。
どういう人がメルカリやヤフオクでベルマークを購入するのか?
例えば、学校に毎月ベルマークを持って行かなきゃならないとします。
ノルマがあるわけじゃないのですが、ベルマークの数や点数が少ないと何となく気が引けたりする人ってやっぱりいると思うんです。
あるいは、お子さんから「もっと持って行きたい。皆いっぱい持ってきてるよ」などと言われたとします。
でも、実際にベルマークを集めるのって結構大変なんですね。
どういうことかと言うと、皆さんは普段買い物をする時にベルマークの有無で買いますか?
まず、買いませよね。
値段や内容で買うかどうかを判断すると思うんです。
自分が買いたい商品に限ってベルマークがついてないことって多々あるんですよ。
大手スーパーとか薬局とかの自社ブランド製品って、まずベルマークついてないです。
ベルマークを集めるために本当はたいして欲しくもないブランドの商品を選んだりするのって、結果的にコスパ悪くなるんですよね。
だからたいして欲しくもない商品を買ってベルマークを集めるよりも、メルカリで300円だしてベルマークのセットを買った方が断然コスパいいんですよ。
精神的にもイイ!!
でも、これって馬鹿げてますよね。
本末転倒でしょ。
ベルマークはいらない!
誰得なの?
ベルマーク。
ただ、なんでこの昭和の遺物みたいなシステムが存続しているのかちょっと調べてみたんですが、仕分けと集計作業を自宅でやってもオッケー(活動するために敢えて学校に行く必要がない)という学校もあったり、他のPTAの仕事よりもマシだと思う人もいたり、ベルマークの作業が好きだという人も一定数いるようですね。
あとは、「子どものため」の“善意の”活動なので、やめるとは言い出しにくかったり、ベルマーク活動の理念や支援内容に共感している親御さんもいる・・・などでしょうか。
でも、「前からやっていることだから」とか「子どものためだから」じゃ思考停止ですよ。
そろそろちゃんと考えた方がいいです。
と言う訳で、ベルマークいりません。
(好きな人はやったらいいとも思うのですが、好きな人が居なくなったら、結局そのつけが他の人に回るので、やっぱりベルマーク自体いらないという結論しかないですな。)