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年賀状が減少するのは当然。年賀状の減少が止まらないというニュースを聞いて思うこと。



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年賀状


一昨年の年末にこんな記事を書いた。


そして、今年の1月9日付けのYAHOO!JAPANニュースに載った、読売新聞の配信記事の内容。それを以下に引用する。

日本郵便が今年の元日に配達した年賀状は前年比約6%減の16億4000万枚となり、8年連続で前年を下回った。元日の配達枚数は、ピークの1993年から4割も減った。電子メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及が背景にある

 

日本郵便は若者層を取り込むため、コマーシャルに人気アイドルグループ「嵐」を2年連続で起用した。しかし、年賀状の利用減に歯止めをかけることはできていない。

年賀はがきの発行枚数は、2017年用は約30億枚となる見込みだ。04年用に過去最高の44億6000万枚を発行して以降、減少傾向だ。

 日本郵便の親会社、日本郵政の長門正貢社長は「相手を思い、書状にして年初めに送る文化を守りたい」と話す。

引用元

年賀状、減少止まらず…「嵐」2年連続で起用も (読売新聞) - Yahoo!ニュース

 

年賀状が減少しているという。素晴らしい! とても良いことですね。ただ、誤解しないでほしいのだが、私は年賀状を送る文化が無くなってしまえばいいと言っているのではない。でも、無駄な年賀状は無くなればいい。無駄な年賀状というのは、心から出したいなと思う相手以外に送る年賀状のこと。名刺やDMみたいな扱いの年賀状のこと。年賀状が減少したと言っても、その実態は無駄な年賀状が無くなっている訳だから、これはとても健康的な状態だと思う。世の中にこれだけメールやSNSが普及しているのにも関わらず、昔のような年賀はがきの発行枚数を望む方が不健康だよね。どうかしているよ。だから年賀はがきの販売ノルマを捌けない局員が自腹を切るというようなおかしなことも起こるのだ。

年賀はがき「自爆営業」郵便局員にノルマ1万枚「多くが自腹」



年賀状が減少するのは当然である

 

理由その1:電子メールや各種SNSの普及


上に引用した記事にもあるように、電子メールや各種SNSが普及したから。葉書き代もかからないし、メッセージは勿論のこと、画像・動画も添付できる。こんな手軽な方法があるのだから新年の挨拶と言えども、便利な方に取って代わるのは当然の成り行きかと。

「年賀状の方が心がこもっている!」

未だにそういう考えの持ち主がいるが、これは不正解。

紙だろうと、電子メールだろうと、どっちもツールでしかない。メールやSNSだって、相手を想う気持ちを表現できる。年賀状という形態だって、1枚1枚手書きで相手に合わせた内容の挨拶が書いてあればそれは素晴らしいし、貰っても嬉しいだろう。だけど、挨拶の定型文が印刷されただけの、DMみたいな大量印刷された年賀状だったら貰っても何とも思わないでしょ。

 

理由その2:金と時間がかかるから


皆忙しいし、時間にもお金にも余裕がないのよ。だから便利なツールを使う。当然のことだと思う。逆に言えば、本当に出したい相手なら予算と労力を惜しまない訳です。でも、その手間をかけてまで本当に年賀状を出したい相手って、皆どれ位いるの、と。


理由その3:もう世間体を気にしなくてもいいから


昔はね、何か知らないけど大量に出してた。学生の頃はクラスメートほぼ全員とか。社会人になってからは職場の同僚・上司・部下、親、親戚一同、友人達・・・。出さなきゃいけないような気がしてた。世間体って言うのかな。来たからには返事を書かなきゃって。中には殆ど話したことが無いような人もいたね。でも、そんな世間体を気にする必要は無いってこと! 今現在だと、職場の人や近場の友人には出してない。職場の人には新年早々に会うし、友人にも会うからね。友人の殆どはメールやLINEで済ませてる。遠方に住む友人と兄弟には年賀状を出しているけど、親には出していない。だって、正月には実家に直に挨拶に行くからね。今年はいつも来ない親戚から突然、年賀状が来たんだけど、印刷されただけの、つまらないDMみたいなやつだった。スルーしたよ。スルーしたからって、別にこっちは困らないし、向こうだって返事なんか期待してないと思うよ。

理由その4:個人情報保護があるから


私が小中学生の頃はクラスの友達にたくさんの年賀状を書いて出していたし、私も年賀状をたくさん貰った。連絡網には個人の氏名と住所が普通に載っていた時代だったからね。でも、現在は違う。個人情報の扱いは徹底されている。だから、友達に年賀状を出そうと思っても、その住所が分からないんだ。だから、私の息子(小5)は未だに年賀状を出すという習慣が良く分からないらしい。普段から凄く仲が良くて、いつも一緒に遊んでいるような友達の何人かの住所は分かる。それは息子がその友達に直接聞いて教えてもらったもの。でも、彼らは年賀状のやり取りをしないんだ! 近所だし、すぐに会って遊べるから必要性を感じていないんだろう。今年は息子に担任の先生から年賀状が届いたんだけど、そこに書かれていた先生の住所は小学校の住所だった。


あと、これは話がちょっと逸れるんだけど、家族の写真を印刷した年賀状ってよく見かけると思うんだけど、あれって個人情報満載だよね。顔写真に氏名に家族構成がバッチリ! それが大量に印刷されて第3者に渡る訳だ。改めて考えてみると、怖いことだよね。


話を戻すと、個人情報が保護されている以上、年賀状を出すにはまずは相手の住所を入手する必要がある訳。個人情報保護法が施行される前に比べたら、一気に敷居が高くなる。住所を教える相手というのは、互いに一定の関係性が出来ていなくては考えにくい。割とどうでもいい相手には年賀状を出さなくなる(出せなくなる)のは当然の流れかと。


結論


1~4の理由で年賀状が減少することは必然。CMに嵐を起用? それが、どーしたって話だよな? CMに人気芸能人を起用すれば、年賀状の減少に歯止めをかけられるって考えが駄目なんだよな。舐めてんのかと。例えばだよ、日本郵便が私が愛して止まない水樹奈々とか、BABYMETALとか、あるいは暁美ほむらとか矢澤にこのようなアニメキャラを年賀状のCMに起用したとしよう。ファンとしては、そりゃあ嬉しいよな! 年賀はがき買っちゃうよ。でも、だからと言って、年賀状を送る相手が増えるか!? 増えないだろ!? 年賀はがきさえ売れれば、いいのかって話。それでこの先、日本の年賀状文化を守っていけるのか? 確かに、芸能人がCMしてるからそれで興味を持つ人もいるだろう。年賀状を出そうかなって人もいるだろう。でもそんなの、たかが知れてるだろ? もっと現実に目を向けなさいよと。


年賀状はこれからも減少するだろう。ただ、それは異常なことではない。嘆くことでもない。何故なら、人々のニーズが変わってきたのだから。減少はするけど、年賀状という文化は無くなりはしないよ。


ちなみに私は今年の年賀状は5枚出した。普段、なかなか会うことが出来ない大切な人達への、心を込めて書いた年賀状である。