注意!
以下ネタバレあり!!
今回のラブライブ!サンシャイン!!
- ルビィ「理亞ちゃんと一緒にライブをやって、聖良さんとお姉ちゃんに見せたいの!」
- Saint Snowは詞も曲も殆ど姉が作っていることが判明。
- ルビィと理亞に協力する花丸と善子。
- ライブをやるために、1年生組は北海道に残ることに。理亞の部屋で合宿。
- クリスマスイベント出演者選考会の面接に2人で臨むルビィ&理亞。
- ユニット名は、Saint Aqours Snow。
- 1年生たちを迎えに再び函館へ向かうダイヤ。
- ルビィと理亞がダイヤと聖良に歌のプレゼントをする場所に、いつの間にか千歌たち2年生や3年生たちも合流していた。
- ダイヤ&理亞の2人が歌を披露、と思ったら、いつの間にかAqoursとSaint Snow全員参加のライブで最後を締め括るという意味不明の展開。
感想
ルビィと理亞がダイヤと聖良に曲を贈るという話で、こっちはそのつもりで、ルビィ&理亞のデュエット曲を待ち構えていたのに、何故かダイヤも聖良も、そして残りのAqoursメンバーも全員参加してライブしていた!?
2回に渡って描かれた北海道編。ライブで取り返しのつかないミスをしてしまい、それが原因でSaint Snowは敗退。理亞はもうスクールアイドルは辞めると言い出し、半ば自暴自棄に。その理亞を放って置くことが出来なかったルビィ。ルビィには尊敬できる姉のダイヤがいます。ダイヤは来年になれば、もう卒業なので、これが最後の<ラブライブ!>。一緒にスクールアイドルをやる時間も残りわずか。理亞が置かれている状況も一緒。聖良という大好きな姉がいるけれど、聖良も来年になれば、卒業してしまいます。大好きな姉とスクールアイドルをやれるからこそ、ここまで頑張って来られたのに、もう一緒に<ラブライブ!>のステージに立つことはないのです。負けたから・・・。
最初はルビィに対しても敵意剥きだしの理亞でしたが、徐々にルビィに心を開くようになります。ルビィは理亞に、曲を作ってそれをダイヤと聖良に聴かせようという提案をします。理亞も賛成します。2人は、自分達だけでもやれるということをそれぞれの姉に証明したかったのです。いや、証明しなければならない。さもなければ、お姉ちゃん&姉さまは安心して卒業することが出来ない! それが原動力となって、2人はライブをやる前提で歌を作り始めます。花丸とヨハネもそんな2人に協力。
どんな理由があるにせよ、1年生たちだけ北海道に残ることを他の上級生メンバーが誰も止めなかったのか(むしろあっさりOKしてた)とか、夜中まで作詞はしてたけど、いつ作曲したんだとか、いつダンスの練習をしたんだとか、後から考えれば突っ込み所は多数あるのですが、それよりも自分たちだけでライブをやり遂げたいという2人の姿に、純粋に胸を打たれました。でも、ルビィと理亞ですからね。不安もたくさんある訳ですよ。今までは強いお姉ちゃんがいつも一緒に居てくれたけど、今は違う。例えば、クリスマスイベントの出演者選考会の面接に臨む際にも、やっぱり最初はビクビクしていたルビィと理亞です。ヨハネが「でもさ、自分たちで全部やらなきゃ!」と言い、花丸が「全て意味が無くなる」と言います。その言葉を聞いた2人は決意を固め、面接でも言いたいことを言いきりました! ううっ! 2人とも成長したね!!
さて、問題のシーン行きます。
理亞:クリスマス
ルビィ:プレゼントです! クリスマスイブにルビィと理亞ちゃんで、ライブをやるの!
理亞:姉さまに教わったこと、全部使って、私達だけで作ったステージで
ルビィ:自分たちの力で、どこまでできるか
理亞:見て欲しい
ライブまでは凄く良い話でした。ライブまでは・・・ね。自分たちだけの力でライブをやって、成長した姿を姉に見てもらいたいルビィと理亞の直向な姿。2人の成長を描くためなら、北海道編を前後編でやった意味があったのかなと思いながら観ていました。
しかし、この展開はあんまりです。だって、ルビィも理亞も自分たちだけの力でライブをやりたかったわけですよね。そのライブで姉に歌を贈りたかった。自分たちだけでもやれるということを見せたかった! 証明したかった・・・。第8話のラストから第9話の内容はまさにそれを実現するためのストーリー展開でした! 花丸と善子の協力があったものの、基本的に2人で計画を進めていましたし、イベント出演者選考会にも2人で出ました。参加展望台にそれぞれの姉を呼び出したルビィと理亞は自分たちの決意表明をするわけです。ライブを「見て欲しい!」と。
勿論、TVを観ている私は、ルビィと理亞の2人によるライブを期待しているわけです。一体、どんなライブになるんだろう? どんな曲が出来たんだろう? ダイヤと聖良に贈る曲とは言っても、やっぱり、クリスマスも意識したようなキラキラソングなのかな? どんな衣装なんだろう・・・と妄想が膨らみ、不安と期待で一杯でした。
それなのに!!
2人の成長した姿を全身全霊で受け止めるべく、私はTV画面を凝視していました。冬の夜空に響く2人の歌声。鮮やかなイルミネーション。おお! <Snow halation>の感動よ、再び・・・! しかし、次の瞬間に私の目に飛び込んできたのは、AqoursとSaint Snow全員参加のライブ!!! 一瞬、何が起こっているのか分かりませんでした。何で、ルビィと理亞が姉のために作った曲を、姉であるダイヤさんと聖良さんが歌ってるの? 何で、みんなでライブやってんの? 何で、千歌はセンターなの? 頭の中は「?」で占め尽くされ、気が付けば番組は終了していました。キング・クリムゾンの攻撃をくらったのかと思いました。
ふざけんな!!
・・・という思いの中、ライブのちょっと前のシーンから3回ほどリピートしてみました。話の流れから行くと、2人はあの展望台で2人きりのパフォーマンスを姉たちに見せていたらしい。(ライブパートにはパフォーマンス後の様子などが回想シーンのカットとして挿入されている。) でも、ルビィと理亞はクリスマスイブに2人でライブをやるから観て欲しいって言ってんだから、そこは2人にやらせるべきでしょう? 他のメンバーはそこは引かなきゃいけないところ。それが、一緒に便乗して、結局は全員参加のライブに。ルビィと理亞の気持ちを考えろって! 8話~9話の展開を考えるなら、少なくとも、2人だけのパフォーマンスは回想なんかにしないで、ワンコーラスだけでも、きちんと見せるのが道理でした。その上で、イベントに全員で出るようになったのなら、それはそれでいい。しかし、そのようになった経緯は描くべきですけどね。じゃないと、2回に渡ってやってきた展開が全てパーですよ。ルビィと理亞がしてきたことの意味がなくなっちゃう。最後のライブ映像は、実はクリスマスイベントのライブではなくて、全員でやったらこうなるよというイメージ映像という説もあるのですが、それも正直言って本当のことは分かりません。もし仮に、本当にイメージ映像だったとしても、展望台での姉妹のやりとりの後に持ってくる意味が分かりません。これでは「金の匂いしかしない」だとか、「宣伝PV」と言われても仕方がないですよ。
実際、このアニメにはこれまでも、そういう一面はありました。私は、別に金の匂いがしてもいいと思うし、宣伝PVでも良いと思います。曲さえ良ければね。今回のSaint Aqours Snowの「Awaken the power」にしても、静と動のパートから構成されている曲は凄く良いし、映像も素晴らしいです。CD出たら買いますよ。でも、今回に限って言えば、使い所が悪かった。と言うか、使い方を間違えたとしか言いようがありません。残念です。
せっかく、今回は善子も花丸も良い描かれ方していたのに・・・。
最後の最後で本当に、意味が無くなってしまいました!?
「Awaken the power」は挿入歌シングル第2弾として、12月20日にリリース予定とのこと。何故か他のシングルよりもお高い、2000円(税別)! (挿入歌シリーズはいつも1200~1300円だし、もっと収録曲・収録ドラマ数が多かった「デュオトリオコレクション」CDでも1700円だった) この値段で出すなら、PVも付けろよ、と思うのは私だけではないはず。