只今、社会現象とも言うべき盛り上がりを見せている『鬼滅の刃』の最終巻が発売されました。全国の書店では朝から長い列が出来ていたようですね。私はKindle版で予約していたので、24時過ぎに作品が端末に配信されてきました。
夜更かしして一気に読みました。
週刊少年ジャンプに連載されていた時よりも更に加筆もあるようなのですが、リアルタイムで読んでいた訳ではなく、完全に後追いでファンになったので、どこが加筆部分なのかは自分には分かりません。
22巻を読んだ後、私はストーリーがエンディングに至るまでの情報をシャットアウトしていましたので、全く先が分からない状態のまま、手に汗を握りながら読みました!
長かった無惨戦のラスト。ラスボスである無惨が余りにも強過ぎて、主要キャラが次々と傷つき倒れていくので、読んでいてとても辛かったです。
それでも炭治郎は仲間達と共に戦い抜き、目的をやり遂げます。そして最後の最後でまさかのどんでん返しが・・・! 無惨もただでは終わらない!!
物語は気持ちいい位に王道に展開して、大団円を迎えます。
後日談。
そして未来に受け継がれた生命。
良かったね。本当に良かった。
炭治郎、禰豆子、そして皆、良く頑張ったね。
あいつら、いちいちこちらの涙腺を刺激してくるんですよ。
感無量でした。
近年稀に見る、素晴らしい終わらせ方ではないでしょうか。
数年前に次のような記事を書いたことを思い出しました。
大事な部分を要約すると、ロマン溢れる素晴らしい最終回を迎えるためには必用な条件が5つあるというもの。
- クライマックスの描写があること。
- 伏線が回収されていること。
- 物語を一度きちんと終えること。
- 後日談があること。
- サプライズがあること。
1~3は必須。どれが欠けても最終回が台無し。
それにプラスして4と5があると物語に更に深みが出ますし、特に後日談があると読者も作品の余韻に浸ることが出来るのです。
『鬼滅の刃』の最終巻はどうでしょうか。無惨戦はクライマックスを迎え、最終巻に至るまでに主要な伏線は回収され、物語は一度きれいに終わります。そこから1話を使って、炭治郎たちの後日談があり、更に1話使って未来のエピソードが描かれています。
サプライズは人によって捕らえ方が違うかと思いますが、自分にとっては無惨が最後の最後で執念を見せて炭治郎を○○させたことでしょうか。勿論、嬉しいサプライズも沢山ありましたよ!
元凶である無惨を倒したことで物語りは終わり。無駄にだらだらと引き延ばしをしなかったことも良かったと思います。吾峠呼世晴先生、素晴らしい作品をありがとうございました。久々に熱くなれました。
原作を読み返しながら、アニメの2期のアナウンスを待ちたいと思います。