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GUNS N' ROSES 2nd Album『Use Your IllusionⅠ』レビュー



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衝撃の問題作!

 

USE YOUR ILLUSION 1

 

デビュー作にして、モンスターアルバムである『Appetite For Destruction』から4年経った1991年に彼らの2ndアルバムはリリースされました。『Use Your IllusionⅠ』のタイトルが付けられた本作は『Use Your IllusionⅡ』と同時発売されました。だから実質的には2枚組と言ってもいいのかな。2枚合わせると全30曲。トータルで2時間半以上にもなる作品です! 当時、ストックしていたアイディアを全て形にしてアルバムにぶち込んだのではないかと思うような作品ですね。スティーヴン・アドラーがドラッグの問題で解雇され、本作よりマット・ソーラム(ex-THE CULT)が参加。また、キーボーディストとしてディジー・リードも参加しています。ディジーはガンズの黄金期を支え、現在まで残り続けています。

レビュー


GUNS N' ROSES『Use Your IllusionⅠ』(1991年)

(1)Right Next Door To Hell
(2)Dust N' Bones
(3)Live And Let Die
(4)Don't Cry
(5)Perfect Crime
(6)You Ain't The First
(7)Bad Obsession
(8)Back Off Bitch
(9)Double Talkin' Jive
(10)November Rain
(11)The Garden
(12)Garden Of Eden
(13)Don't Damn Me
(14)Bad Apples
(15)Dead Horse
(16)Coma

Produced by Mike Clink & GUNS N' ROSES

W.Axl Rose(vo)、Slash(g)、Izzy Stradlin(g)、Duff McKagan(b)、Matt Sorum(ds)、Dizzy Reed(key)

お気に入り度:
★★★★★ ★★★★(9/10)


デビュー作『Appetite For Destruction』とは比べようもないほど、ここには色々なタイプの曲が詰まっている。ロックをベースに、ブルース、パンク、カントリーの要素が垣間見え、ここからも彼らのルーツが伺える。いまいちな曲もあるのだが、それ以上に名曲・佳曲が多いと思う。作曲・アレンジ能力は素晴らしく、アイディアも底なしか!? 


パンキッシュでエナジーと疾走感に溢れる(1)「Right Next Door To Hell」、(5)「Perfect Crime」やギターが異常にカッコいい正統派ハードロック(8)「Back Off Bitch」、本編のエキゾチックなギターソロとエンディングのスパニッシュギターが光る(9)「Double Talkin' Jive」、ヤケクソ気味のテンションで突っ走るガンズ最速曲(12)「Garden Of Eden」とハードロック・チューンにはずれなし。押し殺したヴォーカルでアクセルが畳み掛けるように歌う(13)「Don't Damn Me」のキャッチーなリフも一度聴いたら忘れられないし、後半のクールなギター・ソロからベース・ソロ、そしてメインのリフに戻る展開はとてもスリリング!


Double Talkin' Jive



Garden Of Eden

 

Don't Damn Me



一方、古き良き時代のロックを再現したような曲も完成度が高い。ピアノが跳ねるオールドロック(2)「Dust N' Bones」もいいし、ホーンセクションが大胆に活躍する、THE WINGSのカヴァー(3)「Live And Let Die」も素晴らしい。本当にこのアレンジ・センスは天才的だと思う。聴けば聴くほど癖になる、カントリーロック(7)「Bad Obsession」にはマイケル・モンローがハーモニカとサックスでゲスト参加。いや、こりゃ名曲だわ。ラストを飾る(16)「Coma」は何と、10分を超える大作で、ダークで沈み込むような陰鬱なギターリフと目まぐるしく変わるコード進行が病的(=ハマる)。


Live And Let Die



そして、忘れてはならないのが、極上のバラード。(4)「Don't Cry」はメロディといい、コーラスといい、ギターソロといい、全てが優しくて切ないまさに珠玉のバラード。ブルーナーギターソロとアクセルの謳いまわしがこれまた涙腺を刺激するんだな。


「Don't Cry」

 

 

そして、(10)超名曲「November Rain」。


一言で言えば、これはもはや、アート!! 


ピアノとストリングス、そして心が洗われるような綺麗な合唱で曲は優しく幕を開ける。やがてバンドが合流し、アクセルの哀愁を帯びたヴォーカルが流れ出すと、そこには優しい至福の世界が現れる。叙情的なフレーズを奏でるスラッシュのレスポールギターのトーンは聴き手の涙腺をじわじわと崩壊に導き、遂にはオーケストラとバンドが一体となり、曲はクライマックスを迎え、エクスタシーに達する! 


しかし!! 


6分49秒あたりから忍び寄る、不穏なオーケストラがそれまでの印象をガラリと変える! スラッシュのレスポールが不安を掻き立てるように泣き叫び、様々な感情が入り混じりながら曲はエンディングに突入するのである!


9分にも及ぶ大作だが、その中に多くの見せ場を演出し、聴き手の魂を揺さぶる。


もう一度言おう。


もはやこれは、アートの域である、と。


PVも必見!!! 総制作費に1億5,000万円を費やしたと言われるこのPVは、さながら映画を観ているかのよう。完成度が凄過ぎる! 前半の結婚式のシーンは本当に心温まるのよ。それが・・・。続きは是非あなたの目で確かめて欲しい!

「November Rain」

 

Use Your Illusion, Vol. 1

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