『機動戦士ガンダムNT』をようやく観ることが出来ました。
宇宙世紀を舞台にした作品としては27年振りの新作映画だそうです。
作品を理解するには『機動戦士ガンダムUC』を観ておく必要があります。
まあ、その『UC』を理解するためには『ファースト』から『逆襲のシャア』を観ておく必要がある訳なのですが・・・・・・。
『NT』は内容的には『UC』外伝と言ってもいいかもしれません。
結論から言うと、面白かったです!
最初から最後まで息をつかせぬ展開で、あっという間の90分でした。
U.C.0097――。
『ラプラスの箱』が開かれて一年。
ニュータイプの存在とその権利に言及した『宇宙世紀憲章』の存在が明かされても、世界の枠組みが大きく変化することはなかった。のちに『ラプラス事変』と呼ばれる争乱は、ネオ・ジオン残党軍『袖付き』の瓦解で終結したかに見えた。
その最後の戦闘で、2機のフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツが、人知を超えた力を示す。 白き一角獣と黒き獅子、2機の脅威は、封印されることで人々の意識から遠ざけられ、忘れ去られるはずだった……。しかし、2年前に消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3号機が、地球圏に再びその姿を見せ始めた。
金色の“不死鳥”……その名は、フェネクス――。(公式サイトより引用)
ユニコーンガンダム3号機<フェネクス>をめぐり、地球連邦軍とジオン共和国の一部の過激組織がそれぞれの思惑を秘めて争うというストーリー。
冒頭、ジオンによる例のコロニー落としのシーンが描かれますがこれがまた凄い迫力で、映像技術の進歩をさまざまと見せつけられた気がします。
そのコロニー落としを事前に察知することで多くの人々を救った、後に奇蹟の子供たちと言われた3人の少年少女が登場します。
ヨナ、ミシェル、そしてリタ・・・。
3人はニュータイプの素養があったことと、両親を失って戦災孤児となったため、一年戦争後は地球連邦軍のニュータイプ研究所で強化人間の処置を施されてしまうんです。
その後、ミシェルはルオ商会に引き取られ、そこでの地位を確立。
実は彼女こそが本作品の黒幕。
ヨナは軍人に。
幼少期からニュータイプ能力に目覚めていたリタは人体実験を受け続け、UC0095年にその能力を見込まれてフェネクスのテストパイロットとなるも、実験中に暴走事故を起こして行方不明に・・・。
大人の都合で幼少期から運命に翻弄され続けた主人公たち。
人工的にニュータイプを作り出すという強化処置が肉体と精神にもたらす弊害と強化人間の悲劇は『Ζガンダム』でも描かれていましたが、本作でもニュータイプ研究所で実験動物のように扱われる被験者たちの姿が描かれており、胸糞悪くなりましたね。
逆にエキサイトしまくりだったのが、臨場感に溢れたモビルスーツ戦!
光速に近い速さで画面を縦横無尽に動き回る金色のフェネクス、かっこいいですね!!
一番最初にフェネクスのデザインを見た時に、「あの、テール状のスタビライザーは何だよ!」って思いましたが、映画を観終わった後は「あれもアリだな!」と。
あと、ジオン共和国のゾルタン・アッカネンが駆るシナンジュ・スタインもクールでしたし、巨大過ぎるⅡネオジオングが暴れまくるのも凄かった!!
とにかくモビルスーツはその作画もハンパなかったです!!
主人公のひとり、ヨナ・バシュタが搭乗するナラティブガンダムはアナハイム社がνガンダム以前に開発したサイコフレーム試験機という設定。
本体は一部の装甲が剥き出しで、やせっぽっちなのですが、そこに追加装備を纏うことで機動力と戦闘力を高めることが出来ます。
C装備では全身にサイコフレームを貼り付けたような形態になり、やっぱりトンデモ能力を発揮しちゃうという。
サイコフレームがチート過ぎて、ちょっとそこが引っかかりましたね。
ニュータイプがいて、サイコフレームがあれば、人間の意思をエネルギーに転化して何でも出来てしまうみたいな。
あと、人の魂がサイコフレームと一体化しているとか、ほぼオカルト。
連邦軍のお偉いさんが危険視するのも分かりますな。
ただ、このサイコフレームという技術は人の手には負えないということで、表向きには封印されているようなことが劇中でもミネバによって語られていたような気がします。
ミネバと言えば、『UC』のキャラが脇役で登場していたのも嬉しかったです。
ジンネマンも出てきますし、バナージも!!
フェネクスに乗り、ゾルタンのⅡネオジオングと戦うヨナにシルヴァ・バレトで援護射撃を行います。
また、彼は最後にフェネクスのコクピットからヨナを連れ戻すという役割も与えられています。
最後に。
隊長のおっさんが死ななくて本当に良かった!!
COMING SOON!!
次はこれだ!!