WE ARE X !!
遂にこの日がやって来ました。本日は映画『WE ARE X』の公開初日です。X JAPANの封印された歴史を描くドキュメンタリー。この映画を観る為に休みをとりました。
平日の午前中なのに、人が沢山います。若い方もいましたが、私と同じくらいかそれ以上の年代の方も多かったです。
反射して周りの物や人まで写りこんでいますね(^^;)
YOSHIKI直筆サイン!!
感想
注意!!
この先、作品の核心に触れるネタバレがあります。
ここまで迫るかって位に、ヘヴィでディープ過ぎる内容でした。終始涙が止まらず・・・。見終わった後は放心状態。今は少し落ち着いています。観ている時は辛いシーンもありましたが、それでも観て良かったと思えます。この映画の製作にあたり、YOSHIKIはスティーブン・キジャック監督に「最後に希望を持てる映画にして欲しい」と伝えてあったそうです。希望、そしてYOSHIKIのX JAPANに対する熱い想いを確かに受け取りましたよ!!
マディソン・スクエア・ガーデン公演での舞台裏を追いながら、同時に過去へ向き合う映像やインタビューが挿入されます。そこではYOSHIKIの父の自殺、Toshlの洗脳騒動、HIDEの死、そしてTAIJIの死が語られます。YOSHIKIの、亡くなった父親への想いとメンバーへの想いには、ただただ涙。
そして、両手首と首に爆弾を抱え、ある意味満身創痍の状態であるにも関わらず、医師から注射を打ってもらいながらもライヴのリハーサルや本番に臨むYOSHIKI。何事も昔からやり過ぎる人でしたが、本当に大丈夫なの? もうボロボロなんじゃ・・・。痛々しいです。それでも彼はドラムを叩きます。人生に悔いを残さないために。
バンドが1997年に一度解散したことについて、インタビュアーに「解散の原因は?」と聞かれて、YOSHIKIは「Brainwashed」(「(ヴォーカルが)洗脳されたから」)と答えていました。洗脳されたToshlが精神的にかなりおかしくなっていたため、当時のYOSHIKIとHIDEは解散ライヴのステージ上でToshlが変なことを言うのではないかと危惧していたそうです。YOSHIKI曰く、「いざって時にはマイクのスイッチをオフにするように、とスタッフに言っておいた」ようですから、本当にヤバかったのでしょう。
X JAPANの再結成を振り返る場面で、YOSHIKIが「X JAPANが再結成できることよりも、Toshlが友達として戻ってきてくれたのが嬉しかったと」話すシーンが印象的でした。YOSHIKIとToshlは幼馴染なのです。その後も二人の何気ない会話から、洗脳されたToshlがこちら側の世界に戻って来たきっかけなどが語られていて、感動しました。
再結成する前の2007年にToshlがLA在住のYOSHIKIを訪問しておよそ10年振りにセッションしたことはファンの間では良く知られた事実ですが、その訪問とその後の再結成に応じること自体がToshlを洗脳してきた組織(自己啓発セミナー)の指示だったそうです。でも、実際にYOSHIKIに会って、セッションすることで本来の自分を取り戻すきっかけが出来たんですね。この時セッションした曲が、今は亡きHIDEに捧げた「Without you」だったというのも泣けますね。きっとHIDEちゃんがYOSHIKIとToshlを見守っていてくれたんだと信じています。YOSHIKIも、洗脳されていようが何だろうがToshlはToshlとして受け入れようとしていたことが語られます。
素晴らしいドキュメンタリー映画です。ファンは必見! 私としては、ファンで無い人がこの作品を観た反応や感想が知りたいですね。これはX JAPANというバンドの物語ですが、悲しみや心の痛みを背負って生きるYOSHIKIの物語でもあるのですから。きっと、共感出来るところがたくさんあると思うのです。
今回入手したもの
1週目入場者プレゼントのステッカー。ランダムでブルーかレッドが入っています。2週目、3週目は何が来るのでしょう?
クリアケース入りのパンフレット。クリアケースもブルーとレッドの2種類があります。私はブルーにしました。
こちらが、パンフレット本体。
読みどころは、音楽評論家の増田勇一氏によるYOSHIKIへのインタビューと解説。X JAPANのことをインディーズ時代の頃から良く分かっている人がインタビュアーをしているので読んでいて面白いし、安心出来ますね。
約20年振りになるニューアルバムはもうすぐだそうですよ!!