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水樹奈々、「まどマギ」、「ラブライブ!」が好きなメタラーです! 音楽、食べ物、アニメ・・・他、自分が感動したり良いと思ったことを書いていきます。

殺無生、刑亥の両名と凜雪鴉との過去の因縁が描かれる!『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 外伝』感想



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今描かれる過去の因縁!

 

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続編の制作が決まり、またそれとは異なる新たな映像作品も現在製作中の『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』。その外伝小説をようやく手に入れました。<殺無生編>は江波光則氏が、そして<刑亥編>は手代木正太郎氏が担当しています。ハッキリ言って、クソ面白いです! 読み始めたら、内容の面白さに一気に読んでしまいました。ファンは絶対に読むべきです。何しろ、ここには殺無生、刑亥の両名と凜雪鴉との過去の因縁が描かれているからです。本編では刑亥も殺無生も凜雪鴉のことを殺したくて殺したくて仕方がありませんでした。理由は凜雪鴉が二人の矜持を傷つけ、打ち砕いたからでしょう。しかしながら、その詳細に至っては遂に本編中で語られることはありませんでした。過去に一体どのような因縁があったのか? 謎に包まれていた前日譚がここにありますッ!! 

 

凜雪鴉あああああ!!!


酷ぇええええええ!


やっぱり、お前が元凶じゃねーかッ!!!!




読んでいるうちに、自然と殺無生や刑亥に感情移入してしまう自分がいました。それぞれが最後の最後に凜雪鴉に裏切られてしまう場面では、ただただ呆然とするばかり。やがて感じる胸糞の悪さ。精神的にやられます。気力が削がれます。殺無生が哀れです。刑亥が可哀想過ぎます。そりゃあ、二人から恨みを買うのも当然だし、命を狙われるのも自業自得だよ・・・。


感想



注意:ここから先はネタバレ含みます!!




殺無生編


知り合って、共に旅をするようになって3年。殺無生は凜雪鴉のことを信頼する友と認め、彼の助言通りに殺無生の名を捨て、新しい真っ当な人生を歩もうとしていました。しかし、これこそが凜雪鴉の張り巡らせた罠だったのです。3年もかけて殺無生の心の扉を開け、その中身を盗み出した凜雪鴉。ついに凜雪鴉は殺無生の心を粉砕すべく行動を起こします。それは<劍聖位>の争奪戦である、劍技會に殺無生を出場させること。その場所で殺無生を<剣鬼>として社会的に葬ること。そのために凜雪鴉は数々の策略を張り巡らせるという・・・。


簡単に言えば、殺し屋家業まっしぐらの殺無性に向かって、凜雪鴉が真っ当な剣士になれ、道場を開いて弟子を募れなどと唆し、その気になってしまった殺無生が最後の最後に裏切られて、凜雪鴉に捨てられてしまうという、本当に胸糞悪い(誉め言葉よ)ストーリーでした。しかも、凜雪鴉は実は裏で狩雲霄と組んでるんですよ。殺無生が何故、鳴鳳決殺という通り名で呼ばれるようになるのかも、これを読めば分かります。試合の対戦相手に玄鬼宗の殘凶が出てきます。殘凶の顔の傷はこの時、殺無生によってつけたれたのですね! 殺無生の師である鐵笛仙(テッキセン)との戦いも読み応えがありました。しかし、やっぱり胸を抉られるのは、凜雪鴉に裏切られたと分かった後の殺無性の心情が吐き出されているところ。読んでいて非常に辛かったです。人の心を弄ぶ凜雪鴉め!! 

 

刑亥編


八仙樓と呼ばれる楼閣。そこに住む女主人の孌娘子(レンジョウシ)は町から集めた美丈夫を侍らせて連日淫蕩の限りを尽くしています。あ、孌娘子は妖魔ではなく、人間です。妖魔である刑亥は孌娘子とは数十年の間柄。孌娘子は形亥に幼子の生肝を提供し、形亥はそれを煎じて孌娘子のために不老の霊薬を作るのです。その見返りとして孌娘子は形亥に不要になった美丈夫を差し出すという。差し出された美丈夫は殺されて、刑亥の生人形の制作のパーツにされてしまうという・・・。ちなみに、不老の霊薬は半月に一度服用しなければ、その効果が持続しないという設定。つまり、半月毎に孌娘子は部下に命じて幼子を攫わせ、美丈夫を刑亥に差し出しているのです。偶然その地を通りかかった凜雪鴉が孌娘子と刑亥のことを翻弄する、具体的に言えば惚れさせておいて、最後には捨てるというストーリー。


エログロ満載です。特に孌娘子が淫乱過ぎる! そして凜雪鴉がクズ(笑)。孌娘子に「あなたに惚れこんでいます」などとぬかしておきながら、「じゃあ、なぜ抱いてくれないのですか?」の問いかけに「気持ちが悪いから」、「幼児の生肝を煎じた霊薬で自然の理に反して美貌を保ち続けるあなたは気持ちが悪い。愛でることは出来ても、抱くことなんて気持ちが悪くて無理」とバッサリ粉砕! そして刑亥に対しては「お前を気に入っている」とか、「可愛い」だとか、「共に人の世に出てみないか」などという言葉で翻弄し、刑亥がやがてその気になった時点で「あれは嘘だ」って・・・!そりゃあ刑亥さんも、腸(はらわた)が煮えたぎる思いでしょうよ。やっぱり、お前が全ての元凶じゃねーか!!

まとめ


この外伝を読むことで、本編をもっと楽しめること請け合いです。本編での殺無生や刑亥に対しての見方も変わってきそう。凜雪鴉、お前ってやつは・・・。現在製作中の新作『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』はこの外伝に収録されている<殺無生編>に加えて、虚淵玄氏が新たに書き下ろした殤不患の新作エピソード(つまり、第1期のその後の物語)を描くものらしいです。楽しみだけど、観たら観たでまた胸糞悪くなるんだろうなあ。不幸な殺無生・・・。ドキドキ・・・。刑亥編は内容が内容(エログロ過ぎるッ!)だけに、映像化は難しいだろうなあ。仮に映像化出来たとしても、果たして放送出来るのかっていう。新作の発表を待つ間、この外伝を読んで、凜雪鴉の鬼畜っぷりを再確認しておくのもいいかも知れませんね。ファンは必読ですよ!