ついに七罪塔へ!
Aパート。
前回のラストで、「やってられるか!お前らとはここまでだ!」って感じにパーティーからの離脱を宣言した殤不患。独りで七罪塔を目指すと言います。これを聞いた鬼鳥が、無茶にもほどがあると呆れますが、殤不患は聞きません。
「お前、ここに至るまでにどれだけ俺に無茶させやがった!? お前が呼び集めた連中は能無しのボンクラばかりで、結局俺一人が全ての無茶を引き受けた」
どうせ無茶するなら、独りで切り抜けたほうがよっぽどましだ、と言い残し、去って行く殤不患。残ったメンバーのうち、狩雲霄と刑亥、そして殺無生は殤不患など居なくても問題ないだろうと意見が一致します。しかし、鬼鳥はそれは困ると言います。殤不患は最後まで必要な男なんだと主張。
だったら、その理由と 殤不患の正体、どういう経緯で知り合ったのかを教えろと鬼鳥に迫る刑亥と狩雲霄。
鬼鳥「それを確かめるためだけに、前の2つの関門ではあいつを試そうとしたのかね?」
やっぱり、手を抜いてた刑亥と狩雲霄!!
狩雲霄「お前とて、咎めなかったではないか?」
鬼鳥「・・・ついつい興が乗ってしまってね」
その会話を聞いていた丹翡が怒り、呆れ果てます。そして、殤不患を探すために走り出します。追いかける鬼鳥。
一方、後に残った狩雲霄、刑亥、そして殺無生は殤不患の話題に戻ります。内勁はたいしたものだが、剣の腕は無様。それなりの達人ではあるが、一流ではないなどと、殤不患を批評。
殺無生「ここで不患を切り捨てないということは、やはりまだ何か企みがあるとみて、間違いない」
さて、場面は殤不患を追う丹翡と鬼鳥。単独行動は危険だと言う鬼鳥に対して、丹翡は鬼鳥たちは酷すぎると怒りの反論。ふと前を見ると、物陰から何かの様子を伺っている殤不患の姿が。それは玄鬼宗の連中が新しい魑翼を捕まえて、飼い慣らそうとしている様子でした。その時、殤不患は思いつきます。玄鬼宗の魑翼を奪って、山頂まで飛んで行けば<闇の迷宮>を通らずに七罪塔に辿り着けると。
玄鬼宗のザコ達を瞬殺し、魑翼を操るための風笛を手にした3人。魑翼の力を借りて、七罪塔を目指します。この魔界由来の生物の扱いも完璧に心得ている鬼鳥サン。そして、飛んで行く3人を地上から見上げる残りのメンバー達。どうやら自分達が置き去りにされたことに気がついたようです。
突然、殤不患達の前に七罪塔が現れます。このまま直接乗り込んでしまっていいのか、と問いかける殤不患。鬼鳥は後の段取りは考えてなかったと、正直に告白。
丹翡「ここまで来たら。覚悟を決めましょう」
最終決戦の予感!?
鬼鳥の正体が明かされる・・・!
Bパート。
七罪塔に潜入した3人。今のところ、敵には気づかれていない様子ですが・・・。と、思ったら、あっという間に玄鬼宗の皆さんに囲まれた! 待ち伏せです。頭目である蔑天骸登場で、早くも最終決戦の流れに・・・!
「どこまで私を侮れば気が済む!? 外道めが!」
丹翡、怒りの抜刀。殤不患は彼女を止めようとしますが、丹翡は聞き入れず。
その様子を見た蔑天骸も抜刀。丹翡と蔑天骸との一騎打ちが始まります。
始めに仕掛けたのは丹翡。その気迫と執念で蔑天骸を押している・・・! 凄ぇよ、丹翡。どう見ても、蔑天骸は余裕がない感じ。丹翡翠、強いッ。
蔑天骸が身につけている飾りを断ち切った! そして、氣をファンネルみたいに飛ばす、必殺技<丹輝劍訣・流陽凌日>が炸裂する!! 効いてる! これは効いてるぞ!
丹翡「とどめだッ!!」
跳躍した丹翡が空中でくるくると回転!! 怒りの剣を蔑天骸に叩きつけます!
やったか!? ん? 何か様子がおかしい。
丹翡の猛攻を耐えている蔑天骸ですが、彼の声が殤不患になっている!
我々はすっかり騙されていたというわけですな!!
我々が見ていたのは鬼鳥の幻惑術にかかり、殤不患のことを蔑天骸だと思って攻撃していた丹翡だったのです。どうりで、さっきまでの蔑天骸(実は殤不患)は防戦一方だったわけですね。
殤不患は何でこんなことをするのか、と鬼鳥を責めますが、鬼鳥は丹翡を犬死させないためなどと言い訳します。そうこうしているうちに、凋命さんが丹翡の背後を取り、彼女の気を失わせます。凋命、ようやく活躍の場があって良かったね。
凋命「武器を捨てろ!」
剣を離す殤不患。凋命は丹翡が身につけている<天刑劍>の鍔を取り、蔑天骸に渡します。その鍔を見た蔑天骸は何かしらの異常に気がついたようです。ネットでも指摘されていたようにやはり、この鍔は鬼鳥の手で偽物とすり替わっているのでしょうか。
蔑天骸「おのれ。やってくれたな、掠風竊塵」
全く訳が分からない殤不患。鬼鳥は我関せずという様子で、黙って煙管をふかしています。殤不患と丹翡は捕われ、牢に閉じ込められます。牢の周りには複数の白骨死体。それを食べにやって来る魑翼。やがて丹翡が目覚めます。
状況を説明しようにも、それが出来ない殤不患。とにかく、鬼鳥が土壇場で裏切ったことを丹翡に話します。裏切られたこと、そして<天刑劍>の鍔が奪われたことを知り、泣き崩れる丹翡。殤不患は丹翡に、本当に<天刑劍>を守りたかったのなら、ここに来るべきじゃなかったんだと伝えます。もちろん、丹翡は自分でもそのことを分かっていました。それでも、蔑天骸に一矢報いたかったのです。自分の愚かさを悔やみ、泣きます。
その時、狩雲霄、捲殘雲、殺無生、刑亥の4人が登場。彼らは<闇の迷宮>を通って、今到着したのです。事情を説明する殤不患。鬼鳥だけが捕まっていないのを確認した4人は、鬼鳥が殤不患と丹翡の身柄を手土産に蔑天骸に服従を示し、機を伺って<天刑劍>の鍔を盗むのだろうという結論に達します。そして、殤不患が本当に何も知らずにこの旅に同行していたことを確信するのです。
掠風竊塵という、鬼鳥の異名を知り、驚愕する丹翡。
「そんな・・・? じゃあ、鬼鳥様が、あの<凜雪鴉>!?」
聖域から一歩も出たことがなかった丹翡でさえも、その名を伝え聞いたことがあるとのこと。
丹翡「譎詭変幻・神出鬼行の大怪盗!」
その凜雪鴉は蔑天骸と共にディナータイム♪
わあ~。念白も出ちゃってるよ。
次回、『剣の神髄』に続きます。
感想
丹翡VS蔑天骸の真実が幻術だったとは・・・! でもあの戦闘シーンの丹翡は凄かった! 跳ねる、飛ぶ、空中で回るッ! 布袋劇の醍醐味が凝縮されていました。
鬼鳥さん、まさかの盗賊だったとは。しかも、大怪盗! 彼の通り名の方は劇中でも他のキャラが口にしていましたが、今回初めて本名が明かされました。凜雪鴉(リンセツア)という名が。聖域から一歩も出たことがなかったという丹翡でさえも、その名前を知っていたくらいですから、その名は天下に轟いているのでしょう。<天刑劍>を盗むのが目的なのでしょうか? 殤不患を仲間に加えた目的は何なのか?
あと、第3の関門である<闇の迷宮>を突破する場面が完全にカットされていて、ワロタ。殺無生さんが笛を吹くのを心待ちにしていた全国100万人の殺無生ファンの方々の怒りと嘆きの声が聞こえてきそうです。まあ、先の2つの関門と違って、バトルするわけではありませんからね。笛を吹けば正しい道順が分かるという、割と地味なイベントです。でも、その笛<迴靈笛>って劇中では割と重要アイテムだったのに・・・。その活躍を目にすることが出来なかったのはちょっと残念でしたね。
今のところ、凜雪鴉と蔑天骸は互いに腹の探り合いでしょうか。すぐにやり合う気はなさそう。残された、殺無生らがどのように動いていくのか? 次回も楽しみです。
【ネタバレ注意!】第一話「雨傘の義理」感想
【ネタバレ注意!】第二話「襲来!玄鬼宗」感想
【ネタバレ注意!】第三話「夜魔の森の女」感想
【ネタバレ注意!】第四話「迴靈笛のゆくえ」感想
【ネタバレ注意!】第五話「剣鬼、殺無生」感想
【ネタバレ注意!】第六話「七人同舟」感想
【ネタバレ注意!】第七話「魔脊山」感想
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