BANG YOUR HEAD!! ~激しく頭を振りまくれ!~

水樹奈々と「まどマギ」が好きなメタラーです! 音楽、食べ物、アニメ・・・他、自分が感動したり良いと思ったことを書いていきます。         このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

PRAYING MANTIS & PAUL DIANNO, DENNIS STRATTON『Live At Last』レビュー



スポンサーリンク

解散と再結成


メロディアスでドラマティックな楽曲、透明感のあるツインリード・ギター、そして美しいコーラス・ハーモニーに満ちた名作『Time Tells No Lies』をリリースし、それなりに多くのファンを獲得したPRAYING MANTIS。しかし、アルバムリリース後はマネージメントとの関係が悪化し、その一方でレコード会社との契約も切れてしまうのでした。1982年にシングル『Turn The Table』をリリースするものの、バンドの活動は順調とは言えなかったようです。結局、これがPRAYING MANTISとしての最後のシングルとなってしまいます。その後も度重なるメンバーチェンジやバンドの改名を繰り返しながらも活動はしていたようですが、その名はいつしかシーンから消えていきました。


そして、『Time Tells No Lies』から9年。


PRAYING MANTISは再結成します。


1990年にNew Wave Of British Heavy Metal10周年を記念して企画された日本でのライヴにてPRAYING MANTISはティノ・トロイ、クリス・トロイ、元IRON MAIDENのポール・ディアノとデニス・ストラットン、そして元WEAPONのブルース・ビスランドという編成で復活するのでした。その時のライヴの模様を収録したのが、今回紹介する『Live At Last』です。

 

レビュー

 

Live At Last

PRAYING MANTIS & PAUL DIANNO, DENNIS STRATTON『Live At Last』(1990年)

(1)Panic In The Streets
(2)Dangerous Game
(3)Children Of The Earth
(4)Lovers To The Grave
(5)Flirting With Suicide
(6)Hot Tonight
(7)Running For Tomorrow
(8)Wrathchild
(9)Murders In The Rue Morgue
(10)Remember Tomorrow
(11)Phantom Of The Opera
(12)Iron Maiden
(13)Cheated
(14)Running Free

Produced by Dennis Stratton & TinoTroy

Tino Troy(g / vocal on 1,4,5) 、Chris Troy(b / vocal on 3)、Dennis Stratton(g / vocal on 2)、Bruce Bisland(ds)、Paul Di'anno(vocal on 6~14)

お気に入り度:
★★★★★ ★★(7/10)


 NWOBHM10周年にあたり、伊藤政則氏が中心となって日本で実現したこのライヴは計3回の公演が行われました。本CDに収録されているのは1990年4月18日中野サンプラザでの最終公演の模様です。PRAYING MANTISの曲が6曲、IRON MAIDENの曲が6曲、そして LIONHEARTの曲が2曲。マニアにとってはたまらないラインナップと選曲でしょう。ちなみに、LIONHEARTはデニス・ストラットンがIRON MAIDEN脱退後に結成したバンド。私も当時は「これでマンティスの曲が聴ける!」と興奮していたのを覚えています。実際、CDからも観客の興奮がビシバシと伝わってきます。しかしながら、今改めてこの作品を聴くと「う~ん」です。演奏はともかく、ヴォーカルが弱いですね。メンバーの人選やセットリスト、その他色々と制約があったのかも知れませんがPRAYING MANTISの美しいコーラス・ハーモニーは再現されているとは言い難いです。また、IRON MAIDENの曲もポール・ディアノは頑張っているんだけど、やっぱり高音部が歌えていないなと。あと、演奏面に関しても、どうしても本家IRON MAIDENのそれと比べてしまうのですよ。しかしながら、このライヴがきっかけとなってPRAYING MANTISは完全に復活を遂げることになります。その後、現在に至るまで何作もの素晴らしい作品を世に送り出しているのですから、そういった意味ではこの記念ライヴは歴史的にも大きな意義があったのだと思います。

 

Live at Last

Live at Last

  • Praying Mantis
  • メタル
  • ¥1350