初めての摩天楼オペラ!
ヴィジュアル系メタルバンド、摩天楼オペラのニューアルバム『PANTHEON PART1』を購入しました。彼らのCDを購入するのは初めてなのですが、聴いてみて大変素晴らしい作品だと思いました。捨て曲無しの力作です! 苑氏のヴォーカルスタイルは普段私が聴き慣れている、いわゆるヘヴィメタル・ヴォイスや女性ヴォーカルとはまた違って、正直、最初は違和感がありましたが、慣れれば彼のハイトーンヴォイスやビブラートは最高に心地好いですね! 何でも彼らは今年活動10周年を迎えるそうですね。そのアニヴァーサリーに合わせてリリースした本作は摩天楼オペラ史上、最もヘヴィなアルバムとのこと! 納得です!! 本作にはミュージックビデオを収録したDVD付きの初回限定盤とCDのみの通常盤があります。私はDVD付きの初回限定盤を購入しましたが、これは単にAmazonではこちらの方が安かったから(笑)! でも、ビデオは良かったですよ。メンバーのプレイしている姿もカッコ良くて、リピート再生してるので、結果的にはDVD付きを買って正解でした!!
ジャケット。様々なイマジネーションがかき立てられます!
ロマンを感じさせる、美しいアートワークにも注目!
黄道十二星座が印刷された、美しいデザインレーベル!
レビュー
摩天楼オペラ『PANTHEON PART1』(2017年)
CD
(1)PANTHEON
(2)Curse Of Blood
(3)ICARUS
(4)Mammon Will Not Die
(5)Excalibur
(6)AM 6:00に針路をとれ
(7)SYMPOSION
(8)何度目かのプロローグ
(9)SHINE ON
(10)止まるんじゃねえ
DVD
(1)「PHOENIX」Music Video
(2)「PANTHEON」Music Video
Produced by 摩天楼オペラ
苑(vo)、彩雨(key)、耀(b)、悠(ds)
サポートメンバー:JaY(g)
お気に入り度:
★★★★★ ★★★☆(8.5/10)
(1)PANTHEON
アルバムの購入を決めた1曲です! つまり、私はこの曲のミュージックビデオを観て・聴いて、曲のクオリティに感動した訳です。高揚感を誘う、飛翔系メロディが流れる疾走チューン。リフはザクザクだし、シンセはシンフォニックでドラマティックだし、それに何と言ってもヴォーカルが上手いッ! ラストの転調してからの歌メロがこれまた感動的過ぎるッ・・・!
(2)Curse Of Blood
冒頭より攻撃的なリフで攻めまくる疾走チューン。とにかくヘヴィでアグレッシヴなサウンド。ハイトーンヴォーカルが突き抜け、ストロングなシンガロングが炸裂する、超カッコいい曲。
(3)ICARUS
ドラマティックなシンセと混声合唱による大仰なイントロ。そして、メロディアスでファストなギターリフが刻まれる。メタリックなギターソロも聴き所。歌メロは非常にキャッチー。
(4)Mammon Will Not Die
これまた疾走チューン! ツーバスドコドコで、緩急をつけながら突っ走る。それにしても気持ち良いリフ捌きだな~。相変わらず歌メロはキャッチーで覚えやすい。シンガロングも最高! マモン、ウィーノッダイ!
(5)Excalibur
激走チューンの名曲。透明感のあるシンセの音色が素晴らしいですな。何てカッコいい曲なんだろう!! 間奏部分ではベース→ドラム→キーボードの順にソロが披露され、その後のCメロのバックでギターソロ弾きまくりという、超クールな展開を見せるぞッ! 黄金の剣を胸に持てという、歌詞のクサさもたまらん!
(6)AM 6:00に針路をとれ
面白いタイトルですね。スピーディーでノリの良い、軽快なハードロック曲。シンセの使われ方がユニーク。
(7)SYMPOSION
プログレッシヴなインストゥルメンタル。メロディは叙情的で、何と言ってもテクニカルなプレイは聴き応えがある!! 構成もドラマティックだ。
(8)何度目かのプロローグ
「SYMPOSION」のアウトロから引き継いで始まる、ミッドチューン。キャッチーなサビメロがじわじわくるし、前向きな歌詞もいい。ベースラインも印象的。
(9)SHINE ON
怒涛の、メロスピ疾走チューン!!! それでいてヴォーカルラインは非常にメロディアス。この分かり易さがいいね~。歌詞も美しくて優しい世界。<聖なる夜>とか<白い世界>とか<雪>というキーワードがあるから、クリスマスの曲なのかな。ギターソロの途中に有名な“ジングルベル”の高速フレーズが飛び出してきて、ニヤリとさせられたし、心が洗われるような美しいエンディングにも感動した。
(10)止まるんじゃねえ
ダーティーな雰囲気を纏いながらアグレッシヴに疾走! 煌びやかなキーボードソロが光る、エンディングに相応しい曲。
~おまけ~
PHOENIX
DVDにミュージックビデオが収録されていた、「PHOENIX」。2016年にリリースしたミニアルバム『PHOENIX RISING』に収録されている曲ですが、これがキラーチューン! まさにメロスピのお手本のような曲で、煌びやかなシンセが舞い、飛翔系の歌メロが感動的な1曲。間奏部分はベース→ギター→キーボードの順番でソロが展開され、その叙情フレーズに思わず悶絶すること必至!
CDを聴くまではアルバムのタイトルや、アートワーク等からもっとファンタジックなメタルを予想していました。曲や音作りはシンフォニックなメロスピですが、歌われている内容は誰もが人生で経験する問題や悩み、そして決意など、日常的なことが多いです。それが逆に心に響きますね。メンバーはメタル(特にシンフォニックメタル)が好きなんだろうな~。聴いていて、ニヤリとさせられる場面が何度もありました。曲のクオリティも高く、演奏も上手いですね! ヘヴィメタル・サウンドなのですが、ミックスのバランスも素晴らしく、良い意味で非常に聴きやすい音です。私にとっては初の摩天楼オペラなので、以前在籍していたギターリストのプレイスタイルは分かりませんが、本作でサポートを務めたJaY氏は素晴らしいプレイをしていると思います。
是非、聴いてみて下さい!!