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水樹奈々と「まどマギ」が好きなメタラーです! 音楽、食べ物、アニメ・・・他、自分が感動したり良いと思ったことを書いていきます。         このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

KREATOR (クリエイター)14th Album『Gods Of Violence』レビュー



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ドイツ出身のヴェテラン、KREATORの会心の一撃!

 

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ドイツのスラッシュバンド、KREATORのニューアルバムを買ったので紹介します! 何と、今作で14枚目のアルバム!! もう30年以上も第一線で活躍しているヴェテランです。彼らのアルバムを買うのは実に久し振りですね。2005年にリリースされた11作目『Enemy Of God』以来です。さて、この新作が実にグレイトな内容でして、まるで脳天をガツンとやられたような衝撃を受けました。まさに会心の一撃です!! 曲の完成度が尋常じゃありません! 冗談抜きに、これは今年のベストアルバム候補です。


もちろん、私はライヴDVDとライヴCDが付いているやつをチョイス!!

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見れば見るほど、禍々しくてそそられるアートワークですな!!

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誤植発見! ヴェンター氏はドラム担当です!!

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英語表記のクレジットは正しい!!

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レビュー



KREATOR『Gods Of Violence』(2017年)

(1)Apocalypticon
(2)World War Now
(3)Satan Is Real
(4)Totalitarian Terror
(5)Gods Of Violence
(6)Army Of Storms
(7)Hail To The Hordes
(8)Lion With Eagle Wings
(9)Fallen Brother
(10)Side By Side
(11)Death Becomes My Light
(12)Earth Under The Sword

Produced by Jens Bogren

Mille Petrozza(vo/g)、Sami Yli-Sirnio(g)、Christian Giesler(b)、Ventor(ds)

お気に入り度
★★★★★ ★★★★☆(9.5/10)

 

(1)「Apocalypticon」は行進曲風のリズムにケルティックなメロディ、そしてクワイアをフィーチュアした、アルバムの序章的な短いインストで、勇壮な雰囲気もあって、早くも期待が高まるというもの! 

このアルバム・ティーザーで使われている曲がそれだ!

アポカリプティコン

アポカリプティコン

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 


続く(2)「World War Now」は怒涛の疾走スラッシュチューンで、高い演奏力によって繰り出されるリフ捌きは圧巻。ヴェンターの強靭かつ正確無比なドラミングと野獣の如きミレのヴォーカルも健在。中間部で一度スローになって、メロディアスなソロが組み込まれているんだが、そこにうっすらとかかるオーケストラサウンドもいいな。そこから狂ったように弾きまくるギターソロがまた凄まじい。これぞKREATOR! 

ワールド・ウォー・ナウ

ワールド・ウォー・ナウ

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 


禍々しさ溢れるイントロから始まる、PVにもなった(3)「Satan Is Real」。タイトルがストレート過ぎるな(笑) ミッドテンポだがインパクトも強く、また、サビの部分は一緒に唄いたくなるキャッチーさがあるな! ライヴでもこの部分はシンガロング必至だろう。中間部では流麗なツインリードが炸裂するぞ! 

サタン・イズ・リアル

サタン・イズ・リアル

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 


(4)「Totalitarian Terror」もひたすら畳み掛ける、怒涛のスラッシュチューン。ミレのこの吐き捨てるよう早口ヴォーカルは相変わらず凄いな。サビの前の所謂ブリッジの部分で聴けるメロディアスなギターがまた素晴らしい! ソロがのミレとサミが交互に繰り出すギターソロも凄まじい! 

トータリタリアン・テラー

トータリタリアン・テラー

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
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タイトル曲(5)「Gods Of Violence」はアコースティックギターとハープによる美しいイントロから一転、ドラマティックに激烈に疾走していく、KREATOR節(=ミレ節)満載の超名曲だ。要所要所で炸裂するメロディアスなツインリードも完璧!! PVも最高にエグいな・・・! ちなみにこの曲は、ギリシャの戦争と破壊の神であるアレスをミレが自分なりに解釈したものとのこと。 

ゴッズ・オブ・ヴァイオレンス

ゴッズ・オブ・ヴァイオレンス

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
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(6)「Army Of Storms」はケルティックなクッサいメロディの“序章”を経て、そこから疾走開始する! 中間部の叙情的な展開もたまらない。

アーミー・オブ・ストームズ

アーミー・オブ・ストームズ

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
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終始THIN LIZZYばりのケルティックなメロディに支配されたミッドチューン(7)「Hail To The Hordes」にも驚かされる。しかもこの曲、エンディングにバグパイプを使用!! 

ヘイル・トゥ・ザ・ホーズ

ヘイル・トゥ・ザ・ホーズ

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
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(8)「Lion With Eagle Wings」は静かなイントロで始まり、ミレの囁くような歌声を経て疾走開始! スラッシーながらも、ギターが非常に印象的なフレーズを奏でながらダイナミックに展開して行く、まさにメロディック・スラッシュとも言うべき必殺チューン。

ライオン・ウィズ・イーグル・ウィングズ

ライオン・ウィズ・イーグル・ウィングズ

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 


(9)「Fallen Brother」もシンプルなリフ構成のヘッドバンギングを誘うミッドチューンだが、サビメロのバックで奏でられるフレーズが実にメロディアス! そして、ドラマティック!! 

フォールン・ブラザー

フォールン・ブラザー

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 


クールなリフの激走スラッシュで始まる(10)「Side By Side」は途中で緩急をつけながら劇的に展開していく。スリリングなギターソロの後に挿入されたアルペジオがこれまた美しい! 

サイド・バイ・サイド

サイド・バイ・サイド

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 


そしてラストを飾る(11)「Death Becomes My Light」は何と7分超えの大作である。これまた非常にメロディアスで起伏に富んだドラマティックな曲で、ミレのヴォーカルを除けばもはやメロディック・パワーメタルと言ってもいい! サミのエモーショナルなソロで終わるエンディングも感動的であるなあ! 

デス・ビカムズ・マイ・ライト

デス・ビカムズ・マイ・ライト

  • Kreator
  • メタル
  • ¥200
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日本盤ボーナストラック(12)「Earth Under The Sword」は米国のメタル雑誌『Decible Magazine』に付属したそのシートに収録された曲で、ミッドテンポながらも、アグレッシヴかつリフが非常にメロディアスな佳曲。ファンにはマストアイテム!

 

ライヴDVD/ライヴCD


本作にはライヴDVD(or Blu-ray)あるいは、それらに加えて更にライヴCDも付属したセットもある。ライヴは2014年のヴァッケン・オープンエアのもので、全14曲、トータルで72分収録!! 生々しくて臨場感溢れるライヴ映像とサウンド。KREATORの凄まじさを実感することができる、まさに圧巻のステージ映像なので、ファンはDVDかBlu-ray付のやつを買うべし!!


収録内容(1)Mars Mantra(2)Phantom Antichrist(3)From Flood Into Fire(4)Warcurse(5)Endless Pain(6)Pleasure To Kill(7)Hordes Of Chaos(8)Phobia(9)Enemy Of God(10)Civilaization Collapse(11)The Patriarch(12)Violent Revolution(13)United In Hate(14)Flag Of Hate/Tormentor


まとめ


アルバム前半は筋金入りのスラッシャーも納得のエクストリームなスラッシュ・メタルで、後半はパワーメタル、あるいは正統派ヘヴィメタル的な展開をする楽曲もある。野獣の如きヴォーカルは凄みを増し、研ぎ澄まされたリフとメロディが襲い掛かる! こうして聴いてみると、非常に欧州的なサウンドだということが分かる。特にケルティック・メロディの導入は大成功! 歌詞のテーマも現在の世界情勢や神話、そして思想哲学的な内容まで扱っていて、それもまた興味深い。スラッシャー以外にも、正統派メタルやメロデスファンにも強くお薦めしたい作品である。2017年、早々にとんでもない作品が登場したものだ!! PVを視聴してピンと来たなら、買うべし!!