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【レビュー】IRON MAIDEN 9th Album『Fear Of The Dark』



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Fear Of The Dark

 IRON MAIDEN『Fear Of The Dark』(1992年)

(1)Be Quick Or Be Dead
(2)From Here To Eternity
(3)Afraid To Shoot Strangers
(4)Fear Is The Key
(5)Childhood's End
(6)Wasting Love
(7)The Fugitive
(8)Chains Of Misery
(9)The Apparation
(10)Judas Be My Guide
(11)Weekend Warrior
(12)Fear Of The Dark

Produced by Martin Birch、Seve Harris

Bruce Dickinson(vo)、Dave Murray(g)、Janick Gers(g)、Steve Harris(b)、Nicko McBrain(ds)


Hiroです。今日はメイデンの9thアルバムを紹介します。

前作のライヴ感覚のサウンドとコンパクトでキャッチーな楽曲は賛否両論でした。本作ではファンがイメージするところの、いわゆるメイデン・サウンドが完全復活しています。ちなみに、本作を持って、ヴォーカリストのブルース・ディッキンソンが一時的に脱退します。

また、本作では長年彼らのアートワークを手掛けていたデレク・リッグスからメルヴィン・グラントに代わっています。まるでホラー映画に出てきそうなエディですね。



(1)Be Quick Or Be Dead

ドラムの連打で幕を開け、攻撃的なリフで攻めまくる超強力な疾走チューン! ブルースのアグレッシヴなヴォーカルもスリリングな演奏もカッコいい!! ブルースとヤニックの共作。こういうオープニングを待っていました!






(2)From Here To Eternity

こちらはキャッチーなサビが印象的なハードロック・チューン。スティーヴの曲にしてはかなりポップな感じがありますが、これはいい曲ですよ。






(3)Afraid To Shoot Strangers


前半は淡々としたヴォーカルと叙情的なメロディで静かにゆったりと展開していきます。2分43秒からツインリードが勇壮な美旋律を奏で、3分44秒から突然、疾走開始! その後も美メロ満載のクリアーなツインリードが炸裂するという、スティーヴ・ハリスお得意の展開を見せます。感動的な名曲!! 



(4)Fear Is The Key

LED ZEPPELINっぽい怪しげな雰囲気のある、ハードロック。これがなかなか良いですね。聴けば聴くほど、ハマっていきます。中間部のギターソロが終わってから転調していく後半にかけての展開はスリリングです。



(5)Childhood's End

もうね、ドラマティックなイントロからして名曲の予感なのですが、期待を裏切られることはありません。スティーヴ・ハリス節のメロディアスなリフがこれでもかと繰り返されていきます。ツインリードの美しさは絶品! 隠し味のシンセも最高。流石はスティーヴ・ハリス! 耽美的な美しさを感じさせる名曲!



(6)Wasting Love

メイデンとしては珍しい、ストレートなパワーバラードです。切なくて物悲しい曲調がたまりません。叙情的なギターソロも泣ける・・・! ブルースとヤニックの共作。





(7)The Fugitive

スティーヴ作の隠れた名曲。イントロからAメロへの展開はスリリングだし、後半のインストパートもドラマティック。サビがいまひとつなのが残念!


(8)Chains Of Misery

ブルースとデイヴ・マーレイの共作。ミドルテンポのハードロック。キャッチーなリフと歌メロはいいのですが、この曲はアルバムの中ではちょっと浮いてしまっていますね。



(9)The Apparation

スティーヴとヤニックの共作。ミドルテンポのハードロックなのですが、うーん。これは厳しい。悪くはないのですが、キャッチーでもなく、かと言ってフックがある訳でもなく・・・。(8)以上に面白みに欠ける曲です。



(10)Judas Be My Guide

ブルースとデイヴによる共作で、この哀愁と美メロのセンスはデイヴのものですね! 流麗でメロディアスなギタープレイとキャッチーな歌メロが素晴らしい名曲です!!  いや~、本当に素晴らしいですよ、これは!



(11)Weekend Warrior

何と言いますか、ミドルテンポでリフも地味なロックなんですけど、個人的には好きなんです。中盤のギターソロやツインリードのハーモニーはとにかくスリリングで一聴の価値あり!!




(12)Fear Of The Dark

アルバムの最後を飾るのは「暗闇の恐怖」をテーマにした、7分超えの、ハリス節満載の大作です。ドラマティックなイントロに度肝を抜かれます。その後、静寂パートが訪れ、ブルースの語り部の様な静かなヴォーカルが始まります。もう、その時点で完全に曲の世界にどっぷりと浸かってしまいます。ヴォーカルが終わると共にメイデン節(ハリス節)で疾走開始! 切迫感のある歌メロとスリリングかつメロディアスなインストパートで展開していきます。静と動のコントラストが絶妙な、名曲中の名曲で、現在でもライヴでは必ず演奏されるアンセム。




前作では減少していた美旋律や大作主義、そして、ハリス節が完全復活! 『Seventh Son Of A Seventh Son』で完成を見せた構築美と前作『No Prayer For The Dying』のライヴ感覚な構成が見事に融合した作品となっています。ですが、曲の完成度や方向性にばらつきがあるのもまた事実。アルバム全体としてみると、やや散漫な印象もありますね。強力な疾走チューン(1)やスティーヴ・ハリスが本気を出した(3)(5)(12)、デイヴの持ち味が生かされた(10)はいずれも名曲です!!

 

Fear of the Dark

Fear of the Dark

  • アイアン・メイデン
  • ロック
  • ¥1600