フジリュー版『銀英伝』第3巻!!
今回の表紙は赤毛の彼。
すっかり発売日を忘れていたのですが、id:tomohiko37_i さんの記事を見て、今回も凄く興味深い内容だなと思いながら翌日買いに行きました。
第3巻の見所は・・・?
1、2巻は銀河帝国の視点で描かれていましたが、本巻は自由惑星同盟側の視点がメインで物語が描かれています。内容はずばり、第六次イゼルローン攻防戦です!! 原作だと外伝の3巻にこのエピソードがあります。原作本編の最初を飾る<アスターテ会戦>が読めるのはまだまだ先のようですね。気長に待ちます! 藤崎先生はオリジナル要素を取り入れながらも時系列に沿って、丁寧にコミカライズしているので、とても面白いです。『銀英伝』の新たな魅力に気づかせてくれそう。
ヤン・ウェンリーの同期で首席卒業だった、ワイドボーンがラインハルトと戦うシーンが描かれています。原作では戦闘シーンの描写はなくて、戦死した結果だけが僅か数行で記されていましたが、フジリュー版ではラインハルトを危険人物と見抜いたり、非凡なラインハルトに敗れるものの、味方を救うために死ぬ間際に撤退命令を出すなど、少なくとも原作よりは人間味溢れる人物として描かれていて、好感がもてます。
この、イゼルローン要塞を巡る戦闘ではヤンとラインハルトの最初の激突もあります。ヤンの立案した作戦によって、ラインハルトは完全に包囲されてしまいます! しかし、同盟の上層部が兵力を出し惜しみしたことで、ラインハルトは包囲網を突破! 脱出するのです・・・。
後にヤンの副官となり妻ともなる女性、フレデリカ・グリーンヒルが今回初登場です。ヤンがかつて惑星エル・ファシルで、民間人300万人を脱出させた時から、すっかり彼のファンとなってしまったフレデリカ。コミックでは部屋中がヤン一色となったり、ファンサイトを主催してたり、月一で「ヤン様の集い」を開催したりと、ヤンの上官でもある父親にヤンのサインを貰ってくるようにおねだりする等、かなりヤン・マニアな演出がされています。
今回のイゼルローン要塞の攻略にはホーランド少将が作戦を立案。彼も外伝のみに登場する人物です。英雄になることに憧れる、少々変わった人物として描かれていますね。彼が立てた作戦はトゥールハンマーの死角に膨大な数のミサイルを撃ち込み、イゼルローン要塞に肉薄するというもの。実際、その攻撃は要塞の液体金属層を打ち破り、要塞の外壁を露呈させています。ただ、ヤンはこの作戦に悲観的ですが。
次巻、イゼルローン攻防戦が決着!!
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