どうも、Hiroです。
メタラーなのにあんまり、と言うか最近は殆どメタルCDのレビューをしていなかったのですが、今日は久々にメタルCDのレビューをしたいと思います。
スウェーデン出身のメロディック・デス・メタルバンド、ARCH ENEMY。
最近、彼らが『Covered In Blood』というCDをリリースしました。
タイトルから想像つくように、これはカヴァー集、カヴァーアルバムです。
彼らがこれまでにアルバムのボーナストラックやシングルのカップリング、あるいは企画盤などで発表してきたカヴァー曲を１枚のCDにまとめたものなのです。
今回、日本盤のリリースはなかったので、購入したのは輸入盤です。
まとめて聴くことが出来るので便利ですね～。
彼らが誰のどういった曲をカヴァーしているのかが一目で分かる、CDの裏ジャケ写真をアップしておきます。
レビュー
ARCH ENEMY『Covered In Blood』（2019年）
（1）Shout（TEARS FOR FEARS）
（2）Back To Back（PRETTY MAIDS）
（3）Shadows On The Wall（MIKE OLDFIELD）
（4）Breaking The Law（JUDAS PRIEST）
（5）Nitad（MODERAT LIKVIDATION）
（6）When The Innocent Die（ANTI-CIMEX）
（7）Warsystem（SKITSLICKERS）
（8）Armed Revolution（SKITSLICKERS）
（9）Sprackta Snutskallar（SKITSLICKERS）
（10）The Leader（Of The Fuckin' Assholes）（SKITSLICKERS）
（11）City Baby Attacked By Rats（GBH）
（12）Warning（DISCHARGE）
（13）The Zoo（SCORPIONS）
（14）Wings Of Tomorrow（EUROPE）
（15）The Oath（KISS）
（16）The Book Of Heavy Metal（DREAM EVIL）
（17）Walk In The Shadow（QUEENSRYCHE）
（18）Incarnated Solvent Abuse（CARCASS）
（19）Kill With Power（MANOWAR）
（20）Symphony Of Destruction（MEGADETH）
（21）Aces High（IRON MAIDEN）
（22）Scream Of Anger（EUROPE）
（23）Starbreaker（JUDAS PRIEST）
（24）The Ides Of March（IRON MAIDEN）
お気に入り度：
★★★★★ ★★★☆（8.5/10）
ヘヴィメタルから、ハードコア/パンク、そしてポップスまでと幅広い選曲で、これらはバンドのメインコンポーザーであるマイケル・アモットの音楽的バックグラウンドや嗜好が反映されたものであるというのは言うまでもありません。
ブックレットにはマイケル・アモットによるライナーノーツが掲載されていて、その曲についてのエピソードが語られていて興味深いです。
メタルクラシックは原曲のカッコ良さをそのままに、更にブルータルで凄みを効かせたカヴァーに仕上げていて、個人的には「Back To Back」「Breaking The Law」「Scream Of Anger」「Kill With Power」「Incarnated Solvent Abuse」などがお気に入りです。
SKITSLICKERS、MODERAT LIKVIDATION、ANTI-CIMEXあたりはメタラーには馴染みが薄いかもしれませんが、こちらはスウェーデンのハードコア/パンクバンドで、この衝動性は確かにスラッシュやデスメタルのそれに通じるものがありますね。
１曲目に収録されている、イギリスのポップバンドTEARS FOR FEARSの1985年のヒット曲「Shout」をエクストリームで残忍な、それでいてメロディアスというARCH ENEMY流慟哭ヴァージョンに仕上げているのに感動しました。
オリジナル以上に泣きまくるエンディングのギターソロは流石です。
ARCH ENEMY 「Shout」
こちらがオリジナルの、TEARS FOR FEARSによる「Shout」
購入してから気付いたのだけど、現在Amazonとかで流通しているのは私が持っているのとジャケットが違いますね。
自分もこっちの、いかにもメタルなジャケットのやつが欲しかった（TT）
CDを取り出すと・・・・・・
革ジャンにロゴワッペン貼りまくりでラジカセを肩に担いだメタラーが現れます。
クールだ！
